第119話 マインズ王国

マインズ王国についた俺達はマルコス商会に行こうとするが・・・

子供達がセーラカラーの服を着て、整列していた。

「ヨシノブさん!これより我等が警護につきます!一同敬礼!」

子供の代表でもある、ヘルマンが子供達に合図をする。

すると一同が敬礼をしてくる。


「お前達これは?」

俺とサリナは困惑していた。

「僕達の中で兵士として来ている者はヨシノブさんとサリナさんの警護につきます。

他の子供達は友達を集めて来ます。

どうか、友達の移住も認めてください!」

「それはいいけど、護衛も別に・・・」

「必要です!海沿いの店とはいえ何があるかわかりません。」

真剣なヘルマンに俺は好きにさせる事にした。


そして、子供達の警護の元、マルコス商会にたどり着いた。

港に集まった人からは奇妙な眼で視られて恥ずかしかったが・・・


「マルコスさん、商品を持ってきましたよ。」

「ヨシノブさん!助かりました、これで何とかなります!」

「大袈裟ですね、でも、一杯置いていきますから人足を用意して貰えますか?」

「勿論だとも、明日には船の前に集めて置くよ。」

「任せます。それでは俺は船に戻りますので。」

俺が振りかえると、子供達の何人かは銃口をマルコスさんに向けていた。

「こら、ミハエル、ヨーゼフ、銃口を向けなくていいよ。」

「いえ、この男は一度ヨシノブさんを刺したと聞いております。油断してはいけません!」

「大丈夫だから、さぁ帰るよ。」

俺は子供達を連れて船に帰る、

港まで戻るとドワーフのヒビキが待っていた。

「ヨシノブ、元気にしてたか!」

「ヒビキさんも元気そうですね。」

「ああ、体は元気なのだが、なあウイスキーがあるんだろ?」

「そりゃありますが、明日には店に並びますよ。」

「明日まで待てなんて言うなよ、なあ、分けてくれないか?」

「はぁ、仕方ないですね、俺もヒビキさんに頼みたい事がありますから、先渡しで一つ差し上げます。」

「おお、なんじゃ?ワシに出来る事なら聞こうではないか。」

「指輪を一つ作って貰いたいのです。

出来ればこの世に二つと無いものを。」

「さては女に贈るのか?」

「・・・はい。大事な人が出来ました。その人に贈りたいのです。」

「わかった、ワシが一世一代の指輪を作ってやろう。」

俺はヒビキと話し合い最高の指輪の計画をたてる。

そして、報酬の前金としてウイスキー10瓶日本酒10本を渡すのだった。

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