家鴨乃尾羽な短編集1~5(マグネットマクロリンク初出)

宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり

第1話 短編集1

家鴨乃尾羽な短編集1


第1章 短編集1


第1話 くりすますぷれぜんと

お高いモノはむげに返せない

美衣は驚いていた。

それも誕生日がクリスマスプレゼントしかもらえない日だったので、クリスマスじゃない日に誕生日プレゼントをもらったのは初めてだった。

バイト先のケ-キ屋の店長からだった。なのだが渡された場所が「お邪魔するよ」と勝手に入って来たクラスの私の席だから「何事!?」と私も(友達も)思った。

お前は普段選ばないだろうから「赤い色のワンピースにした」と勝手に服の説明をする。オーダーメイドということは「ものすごくお高い」と思う。だから「受け取れません」と素直に(何故だ?何故私が謝る)謝ったのだが、店長はこうもつづける。

「(エロい目で見てた俺なりの)オーダーメイドだからな、値段を思うとむげにされたくないな」と彼。私は彼が嫌いじゃなかったので、諦めて受けとることにした。「開封許可」を嫌々な彼にもらおうとすると「自宅で見れ」と言われたので、なにがなんでも、クラスメートが周知する中で、どんなエロいワンピースだと確かめたかった。

「俺帰るわ」とプレゼントが周知されたくない彼は逃げるかの様に教室から去った。あ然としながらも私が開けた高そうな紙箱の中には一着の「サンタワンピース」が入っていた。季節も季節なので、ハロウィンのコスプレ用か?と思う私に、メッセージガードがアピールしていたので読んで見ることにした。『これは誕生日プレゼントではありません。お高いので毎年着れる様にダイエットに励んでください。それを着て当店でクリスマスを一生すごしてください』とあった。初めは意味が良くわからなかったのだが、友達達が『バイトの永久就職』しかも『クリスマスに独り占めしたいんだね』のと彼女達の声に、私は顔を赤くした。




あとがき

19.10.02.開始完了しました。

初めにイラストありきが、今回の動機です!☆/

イラストが可愛い。

残りの同じイラストレーターさんのイラスト2枚も頑張ろうと思います。



19.10.02.家鴨乃尾羽

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