黒き翼の大天使~第3幕~第2次魔神戦役篇

遠蛮長恨歌

第1話 梵我一如

 牢城雫ろうじょう・しずくが目覚めると、そこはちょっとした貴族の部屋といっても通用する、豪華で華美な室内だった。窓が極端に少ない作りはこの狼紋あたりの寒冷な気風ゆえか。壁に掛かった地図の各所には日付と、名前らしきものが細かくいくつも書き付けてあった。


「目が……覚めた、か」

「寝起き最悪だけどね。……あの地図の名前、なに?」


 感情の読み取れない男……狼紋の魔人、カルナ・イーシャナに、雫も無愛想に返す。返しつつ訊いてみたが、まず返事は期待しなかった。だから相手が饒舌に返答したことに、雫の方が驚く。カルナは椅子から立ち上がりゆったりと地図に近づくと、確かめるように読み上げ始めた。


「1817-01-26イツァムナー出立、2-04ハンサ・ウジャスで魔神ユービタス撃破、報酬は美姫8人、聖女クラス1、03-11国境を越えウェルス、ロザリンド入り。魔神ジルワン撃破、報酬として美姫9人、03-17神域の霊峰。眠れる竜女帝を殴るも拳を負傷、退去。05-17クーベルシュルト、ジューテン入り。魔神フルングニル・デール撃破、報酬として美姫2人、聖女クラス1人。07-10ヴェスローディア、ザントライユ入り。07-19魔神グレンデル・フラング撃破。報酬として聖女8人。09-06エッダ、エディンヘイム入り。09-18魔神アーカシャ撃破、報酬として美姫6人。11-01ヘスティア、ルクシァングラッド入り。18-01-28魔神ヴィヴォーデ・ヤーガ撃破、報酬として美姫21人。02-07桃華、白京入り、02-13魔神檀公明撃破、報酬として美姫10人、聖女クラス1人。03-09アカツキ、狼紋入り。そして今が04-12。魔王クズノハと互角、報酬は……聖女クラスの美姫3人……か」


 あくまでも、どこまでも淡々と言うカルナ。報酬、という言い方はやけにイヤな感じだが、それ以上に各地で倒したという錚々たる魔神の名と数。


「……キミひとりで、今挙げた魔神を、全部?」

「仲間、たちと……3人で……だ。主力は……俺だが」


 3人……それでも驚異的であるには違いない。カルナ一人相手の戦いでも絶望的な戦力差なのだ、加えて二人の仲間がもし、天壌無窮に達しているとしたら。おそらく辰馬に勝ち目はない。


「あの……お願いがあるんだけど……?」

「……戦利品に……、意志、などない……、よって、お前……の、言葉に……、耳を貸す……、理由が、ない……そう……、言いたい、ところだが……、お前は、気に入りだ。訊くだけ、聞いてやる……」

「ありがと。さっきの、銀髪の子……あたしの……弟なんだけど。あの子がもう一度かかってきたらどうにか、殺さずに帰してくれないかな? そうしたら、あたしはあなたのモノでいいから……」


 辰馬の安全のためには、こう言うしかない。雫は内心大いに泣きながら、それでもこれが最適解と割り切ることに努める。


 ごめんね、たぁくん。一緒にいられないかもね、これから……。


・・

・・・


「なに言ってんだばかたれぇあ!?」

「わ、と」


 跳ね起きた面前に、臈長けた美女の顔。力は周囲を破壊しないよううまく制御してあるが、隠しようもない力の波動は魔王と妖狐の子、新代魔王クズノハ以外にありえない。


「あんまり大声出すと傷に響くわよ。術で塞いではいるけど、臓器に達してたんだから」

「あー……うん、すまん、迷惑かけたな、姐貴」

「はい。素直でよろしい……それで、早速にも行きたそうな顔だけど、やめときなさい。今の辰馬じゃあいつらに勝てない。オリエにも勝てない程度のあなたが、どんな奇蹟の助けを得てもオリエを一蹴できるレベルの相手3人には勝てないわ」


 煽るでも罵るでもなく、ただ冷徹に戦力差を告げられて、辰馬は寝台に座り直す。しかしなお諦めらめられない気概が、辰馬に口を開かせた。


「……すぐに行かんと行かんやろーが! しず姉が、瑞穗が、磐座が危ねーっちゃがよ!」

「まあ、行ってもいいけど、彼女たちを救うことはできないわよ。……『今のままでは』ね」

「その言い方だと、なんか手があるんだな? 信じるぞ、縋るぞ?」

「おねーちゃんに任せなさい。……ただ、鍛えてる途中で死ぬかも知れないけど」

「構うかそんなもん。ここで死ぬもあっちで死ぬも変らん……けど、もしおれが死んだら、かわりにあいつを、あのターバンを殺してくれ」

「……殺すとか、簡単に言えるようになったわね。魔族としては良い傾向だけど、『新羅辰馬』としてはどうなのかしら?」

「知るかよ……とにかく、あいつは許せん。しず姉の顔面にパンチくれやがった。百回殺して寸刻みだ!」

「……あなたってホント、シスコンねぇ……」

「はあぁ!? な、バカ! 違うわばかたれ! 誰がシスコンやボケェ!」

「はいはい。それじゃ、温い日常パートはこの辺で」

「?」

「以前ユエガに創らせたのよね、配下の魔神を手っ取り早く鍛えるために、1秒で100年分鍛錬できる空間を創れって」

「1秒で……100年分?」

「そう。オリエも最初はただのデックアールヴだったのよ。100年の修練であの域になった。とはいえ、やっぱり命を落とすものの方が多いけれど。……今更やめるとは言わないでよ?」

「当然。つまり2秒目からのおれは、今のおれとは違うって事だ」

「そうなるわね。ま、頑張って」


 クズノハは空間を開くと、その中に辰馬の身体を蹴り入れた。


・・・


 ほの暗い、何処までも広がるようでひどく閉鎖されたような空間。そこには地面と天と空気以外、なにもなかった。殺風景というのも憚られるほどに、無と寂滅の空間。


『聞こえる?』


 クズノハの声が直接、脳内に響く。


「あぁ。ここで修行すればいいんだな?」

『そう。効率重視で、あなたのレベルにあわせた敵を逐次宛がっていくわ。まず、あなたのレベルを確認するためにこれ』


オォォォーン!!


 雄叫びが、天地をどよもす。銀のたてがみに燃える瞳、鼻腔からは火煙を吐き、上あごは沖天、地面に達した下あごの重みで地面が割れる。じゅうじゅうと音を立てる涎は強酸というか沸騰した猛毒。身体のシルエットは狼だが、その体躯の威容は尋常ではない。まるで旧世界の聖書に言う、ただ一匹、それだけで地上の全てを覆い尽くした神の獣、ベヒモス(本来単数型ベヒマーというべきだが、単数形で語ることがばからしいほどの巨体ゆえに複数形ベヘモット、転じてベヒモス)のようですらある。


「月食む巨狼フェンリルよ。まずはこれを倒して見せなさい……とはいえ、さすがに最初からこれは厳しいかもね」

「ちょっと厳しいぐらいの相手がちょうど良い。んじゃ……、勘弁しろよー、ワンころ」


 天桜を抜き、意力マナスを高める。想像。求める。無窮の境地に達した相手を前に勝利できる自分を。


「我が名はノイシュ・ウシュナハ! 勇ましくも誇り高き、いと高き血統、銀の魔王の継嗣なり!」


 咆哮して、根本原質プラ・クリティを解放する。立ち昇る盈力の波動は金銀黒白、十二枚の翼となって顕現。萌える激情と凍てつく魂。魔王としての力は順調に覚醒していくが、今日目指すところはさらにさらに上。


 あの連中が無窮の境地に達した人間だってんなら。おれは【無窮の魔王】にならんとな!


 チャクラを回しシャクティ《力》を解放していく。会陰ムーラダーラの解放は反射、臍スヴァディスターナで無意識、丹田マニプールで第六感、心臓アナーハタは直感を司り、普段辰馬が解放するのはこの4つ。これでほぼ全知と言って言い。しかしこれからは全知では足りない。全知にして全能となる必要があり、ならば上位の3チャクラも回す必要がある。


 幸いというか、咽喉のチャクラ、ヴィシュッダを回した経験が近々にあることでとっかかりにはなる。


 咽喉ヴィシュッダが司る超感覚は過去知と未来知。眉間のチャクラ、アージュナを回せば万象の因果すべてを見通す叡智が手に入り、そして頭頂サハスラーラまでを回せば悟りの境地、高次元への移行を果たせるとされる。そこまで必要ないとか、力に呑まれそうで怖いとか、今日これからはそんないらんセーブをかけている場合ではなかった。


 額に脂汗を浮かべながら、チャクラを回していく。この間目を閉じたままにフェンリルの攻撃の全てを回避している。超直感と過去視・未来視による恩恵だが、それでも求める境地にははるかに遠い。


 ヴィシュッダ……開放。こっから未知の領域、か。


 ついで眉間アージュナに意と力を込める。感覚的なチャクラの存在はムーラダーラやスヴァディスターナのように知覚しやすくはなく、とらえどころがないが、それも魔王の必死で補足して力を流し、回転させる。このあたりまでくると個の天才というものはあまり意味をなさない。これを成すという強い意志と弛まぬ不断の努力、それこそがチャクラを回すための必要事項となる。努力をしていなかったと言い訳するつもりはないが、現状の辰馬にはかなり荷が重かった。


 それでも、やる!


 側頭部に、掌底。雷霆の如きシャクティ《力》を無理矢理に流し込み、回転を加速させる。チャクラを回すだけでは足らずに突き抜けた力が爆ぜて神経を傷つけ、目から出血したが構わない。


 これで、あとはサハスラーラと……先にクンダリニーを起こして、一気に衝くか……。


 一点、今度は会陰よりさらに下、股間の睾丸裏側へと意を向ける。ここにあるのはアグニ・チャクラ。別名をクンダリニーの蛇という、ヨーガ式サンマヤ術師の秘宗とも言うべき力の集積体。そしてその座の位置が雄弁に語るように「性愛」の力と密接に関係しており、辰馬がいままで意図的に目を背けていたところでもある。クンダリニーを起こすまでもなくシャクティとは精力の謂いであり、性欲を莫大なものにしてしまう。それはかつて竜の魔女ニヌルタにむき出しのシャクティをぶち当てたあの晩、普段は性に奥手な辰馬が瑞穗や雫に泣きを入れさせるほどの精力を発揮したことでも分かる。あれはまだ尋常の域だったが、クンダリニーを解放するとなると……、


 瑞穗もしず姉も、おれ以外にヤられるくらいならおれにヤり殺される方を選ぶだろ……選ぶよな? いや、選ぶくさ!


 弱気をふりほどき、クンダリニーを起こす。それ自体が難しいのではなく。


 まさしく蛇というか竜というべきか、その、股間から脳天へ、突き抜けるエネルギーの制御がとてつもなく難しい。クンダリニーはシヴァ神妃パールヴァティーの座というが、このパールヴァティー、とんでもないじゃじゃ馬なのだった。


 じゃじゃ馬の相手なら、しず姉やエーリカ相手にさんざん慣らされたって!


 どうにかこうにか、振り落とそうとする力に逆らわず、巧みに御す。そのまま沖天に突き抜けていく力を、最後のチャクラ、脳天の外側サハスラーラにぶつけて強制的に覚醒させる。破壊的な力が脳内で爆発したが、なんとか耐えきればチャクラは回った。


 それは破壊神と神妃の邂逅。人間という我(アートマン)が宇宙という梵(ブラフマン)に触れた瞬間、すなわち梵我一如。辰馬の中に一瞬で宇宙に起こってこれから先起こる過去未来現在の記憶、そのすべてが流れ込み、それは全て辰馬の経験として同化し、昇華されていく。その記憶の中には当然、魔王オディナ・ウシュナハのそれもあり。彼がいかな想いで妖狐閑葉と結ばれ、分かれたか、その後数十年を経てアーシェ・ユスティニアを迎えるにいかな葛藤をかかえていたか、全てを辰馬は知ることになる。


・・・


 目を開く。

 クズノハの声が、また脳内に響いた。


『目が覚めた? ずっと目を閉じてフェンリルの攻撃を避け続けたのは流石として、それだけじゃ勝てないわよ?』

「あー……任せろ」


 天桜をひゅ、と一閃。長く長く伸びた短刀の、蛇腹のワイヤー部分を相手の首に巻き付ける。


「ごあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ちょっと下向け、ワンこ」


 軽く引いて、唸る巨狼に下を向かせる。今までの辰馬とはあまりにも隔絶したパワー。これまで技巧やスピードでごまかしていた膂力の不足という弱点が、完璧すぎるほどに克服されている。


 強引に下を向かせたフェンリルの鼻っ柱に、軽く手を添えた。


「っし!!」


 どほぅおっ!!!!!


 天を震わす大威力が、辰馬を中心として地面を、空を、そしてフェンリルのの巨体を震撼させた。接触は一瞬、それだけで充分過ぎた。月を喰らう魔狼は盛大にプールが満杯になるくらいの鼻血を噴くと、ぐったりと倒れ伏す。


『……なんだ、殺さないの?』

「いや、なんか予定より強くなれたし……。けどアイツは許さんがな。そんじゃ……」

『なに言ってんの。言わなかったっけ、ここは「一度入ったら100年経過するまで背出られない」って。……さ、修行続行よ!』

「えー……ま、いいか。実時間としては1秒だし。今のおれにとって時間は意味ないし」

『そうそう。こんなにみっちり修行できるなんて、いい機会だと思わないと』「ん……んじゃ、やるか!」


・・

・・・


 神楽坂瑞穗と磐座穣、二人の姫巫女はかなり絶体絶命のピンチにあった。


「へへ、このコスいーねぇ、アカツキ名物ミコさんだっけ? へへ、そそられちまうぜ」

 ズボンを下ろして巨根を晒し、瑞穂の華奢でありながら肉付きこの上ない砂時計型の肢体を撫でまわすのはドゥフシャーサナ、「そーだなぁ。神職とは思えねぇエロ衣装。アカツキの主神はきっと淫乱なんだろーよ」胡坐をかいた膝の上に穣を載せて、瑞穂に比べればつつましやかだが世間的には十分巨乳の部類に入る胸を揉みしだくのはシャクニ。二人とも「魔神殺し(アスラージット)」として人間の限界を超えた……天壌無窮の術理を手にした存在である。


「あ-、チチもいーけどこの牝、ケツもでけーな。へへ、こんだけの身体ならしばらく……」

「てい」

「ぶぼおおぉぉぉぉぉぉぉっ!?」


 下卑たことを言うドゥフシャーサナの顔面に、いきなり裏拳炸裂。どうみても軽い裏拳はしかし、ドゥフシャーサナの相当に筋肉質な身体を浮かせて水平に吹っ飛ばし、この狼紋砦一階の壁を突き抜けさせる。


 ゴン、ゴッゴッ、ゴゴゴゴッ!!


 凄い勢いで、筋肉ダルマが壁をぶち抜きまくり、5、6秒ほども滞空してようやく、床に落ちる。


 その凄絶な威力を現出してみせた少年……1秒で擬似的な100年の修行を経て、2秒目の世界からクズノハの転移魔術(相変わらず転移系は苦手)でここに送られた新羅辰馬は、新しい自分の力をなじませるように、ぐっぱっと拳を開閉した。


「ドゥフ!? てめえ……タダモンじゃねーなぁ、とはいえ。俺たち二人相手に、勝てるつもりかよ、かわいこちゃん?」

「うっせーわ、ばかたれ。女装強化月刊はもう終わったんだよ!」

「?? なんかわかんねーが……死にな! 月光牢チャンドァーン・ジル!」


 シャクニは膝上の穣を突き飛ばして辰馬にぶち当て(辰馬はそれを軽く受け止め、横に座らせる)、すかさず手加減なしの一撃を放つ。薄く淡い月光の如き光で編まれた牢獄。その中に敵を取り囲み、ついで牢につながれる罪人に捌きの神光が炸裂する。


 これに耐えうる人間をシャクニはカルナ・イーシャナ以外に知らず。


 それゆえ無傷で光の雨を受け止めてのける史上二人目の相手に目を剥いた。


「な……なんだ、お前はあぁ!?」

「100年ひたすらバケモンやら魔神の相手してきた後で、いまさらこの程度の技使われてもなぁ……。まあ、じっくり相手してやってる暇はないんで、さっさと決めさせて貰うか」


 言って前に出る辰馬。その前に、痛みと怒りに震えるドゥフシャーサナが割って入るが、辰馬は止まらない。ドゥフシャーサナの脇を抜け、左手をドゥフシャーサナの脇腹、右掌をシャクニの胸板に添える。


「輪転女王・ルドラ・チャクリン・ブラフマシラス


 梵我、すなわち全宇宙を一撃に籠めて、炸裂の超威力。シャクニとドゥフシャーサナ、ふたりの無窮術師の意識を辰馬は一瞬で刈り取り、戦闘不能に追い込んだ。


 なんだ、殺さないの? そう耳元で囁かれた気がするが、かぶりを振って振り払う。


「……瑞穗、磐座、起きろー」

「はぅ! あぁっ、辰馬さま、こ、怖かったですー!」

「新羅、助けに来るのが遅くないですか?」

「遅くねーわ。こっちゃ全速力で駆けつけたっつーの。……おれは上階にしず姉助けに行くから、お前らは非難しとけ。もうすぐ大輔たちも駆けつける」

「お一人で、大丈夫ですか?」

「まー多分、な。お節介な姐貴に鍛えて貰ったし」

「姐貴……あぁ、クズノハさん」

「そーいうこと。たぶん今のおれはみんなと一緒に戦うより、一人の方が強い」


 それでもまだ、姐貴の方が1枚も2枚も上手だけどなと辰馬は気負いなく笑う。瑞穗たちもそれ以上、ついて行くいかないをごねることもない。自分に出来ることを全力で。それが辰馬の場合は雫救出であり、瑞穗たちには大輔たちとの合流だった。


 さーて、カルナとか言ったか……。首洗って待ってろよ、借りは返させて貰う!


 そう心に期して、辰馬は階段を駆け上がる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る