不思議な超常能力を持った人間の存在する世界、「調整者」と呼ばれる者たちと、それに対抗する警視庁の職員との戦いの物語。
ド派手な能力のぶつかり合いが楽しい、異能バトルものの現代ファンタジーです。
といってもほぼ導入だけというか、タグにもある通り長編のプロローグ部分だけを抜き出したかのようなお話。
本作単体で完結しているわけではないので、そのつもりで読むのが良いと思います。
作品全体に通底する「それっぽさ」、いかにも異能バトルものらしい雰囲気が特徴的。
人物造形や能力の詳細や名称、あるいは〝調整者〟などの設定周り等々。この辺のケレン味がしっかり異能バトルしていて、スッとお話に入り込める感覚が素敵でした。
長編として完成されたらどのような物語になるのか、先が気になる作品でした。