手紙

1. 夜風の櫛に 髪を撫でられながら

  机に向かって一人 物思いにふける私

  寂しくもない 楽しくもない

  気が付くと いつの間にか手紙を書いてる


  宛名は別にないけれど

  知らない街の 知らない恋人へ

  私からの一方通行

  ただわかって欲しいだけ

  言葉にしたくない 私の心のささやきを



2. どこかへ連れ去って欲しいな

  夢のような素敵なところへ 知らないあなたに 

  ペンを走らせることが まるで

  私を乗せた汽車が 知らない世界へ走るよう


  いずれは捨ててしまうのだけど

  ほんの少し 私の話を聞いてください

  返事は来ないと知っている

  ただわかって欲しいだけ

  誰かに伝えたい 私の心のささやきを


  たいした話じゃないけれど

  知らない街の 知らないあなたへ

  私からの一方通行

  ただわかって欲しいだけ

  言葉にしたくない 私の心のささやきを

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