来年はどんな年

1. 垣根のすぐ裏 お寺があって人ひとり分

  通り抜けられる余裕 年に一回そこを抜ける

  今年という年が さよならしたばかりの朝方近く

  私の家の小さい庭から


  正面からだとけっこう回り道 このときだけは

  得してると思うけど いくらお祈りしても

  当たったことない裏のお寺 でも遠いところまで行くの

  考えると一人じゃ やっぱり行きづらい


  今年のお賽銭 去年の半分また売れ残りの感じがするから

  周りのアベック横目で 去年と同じこと考え祈ってしまう

  今年こそは 進歩ゼロね私って



2. 冷たい風が吹いて 人一倍寒いわこんなとき

  未来の夢を温めあっている 幸せそうな人のこと

  妬んでしまう 現実は寂しいから


  私だけじゃないのと 慰めてみたところで

  あたりのざわめき消える頃 冷たい耳元気にかかる

  悲しい人の心理 行かなければと考えてしまうこと


  決まったこととは言え 気持ちはいつでも遠回りして

  素敵な人と もっともっとゆっくり歩いて行きたい

  来年こそは 進歩ゼロね私って

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