ユキナと魔法の火

Panchan

第2話






「🎶気分次第なんだ。叶えたい未来も無い……未来が怖いだけなんだ。」

「🎶後ろ振り向かずに〜。一歩踏み出して新しい自分を探して。」

「🎶隠せない魔法、辛い過去〜1人で生きてきたいんだ」

「🎶明日も過去も嫌ってるんだ」

「🎶後悔したって、泣いたって、過去のことは変わらないから。」

「🎶無理して笑ったり、戸惑って傷ついてばっかなんだ。」


「良かった。アリー姉ちゃん意識も声も取り戻せたんだね。」

と抱きついてきた。

「姉ちゃん!外れてるよ。眼」

歩いていたらぶつかった。

「す、すみません」

「別に大丈夫ですよ〜。もしかしてあなた、リアちゃん!?」

その途端、石のように硬直する。

「えっ!?め、眼鏡が無い!??」

耳元を探って眼鏡が無いことに気づいたのか、真っ青な顔になった。

「キャー!私ファンなの。この病院にサイン貰えないかしら。」

と看護師の言葉に医師も続けて言った。

「そうそう。私もファンなのよ」

「えっ。リアちゃん?」

「あの子リアちゃんじゃない?」

「私雑誌見たよ〜!私服も可愛い。」

「今度リアちゃんの特集雑誌発売するとかお知らせされてたよ〜。」

「こんなところで実物見られるなんてラッキー!」

医師と看護師さんの言葉に患者さんも、集まってくる。

「お、お姉ちゃんちょっと行こう!病室に。」

ベットに入り、ため息をついた。

「何見てんだ?」

と不思議そうに裕翔くんが覗いてくる。

「ピアノに、ダンスに空手に柔道、バスケに語学にスケボーに習い事だけでも沢山あるぞ。これってファッション雑誌撮影!発売日がこの日なんだ。俺も写れないかな?思った以上に忙しそうだな。」

ほとんど予定埋まってるからね。

「うーん。どうかな。もう慣れてるからね!スケボーは1歳の頃に始めたし。ピアノは3歳だったね。モデルは4歳だった。6歳の頃に女優も始めて、それと同時に空手、柔道は始めたから。忙しいとか自分では思わないようにしてるから。写れるかは許可をとったりしないと出来ないと思う。私もはっきりとは分からないけど。」

と困ったように言う。そしてふと思い出した。

「今度沖縄に行くんだった。裕翔くんも来る?もちろんファッション撮影。今度私の」


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ユキナと魔法の火 Panchan @Panchan119

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