探検の準備

 今日の夜に幼馴染と一緒に夜の廃病院へと探検に行くことになった。


 授業が終わると、荷物のかたずけをしてノートやプリントをカバンに入れた。


 さっきまで雨が降っていて、傘を持っていなかったので焦っていた。


 だが、雨が放課後にちょうど止み傘を持たなくてもよかったのでそのまま家に帰った。


 下校の途中にある水たまりを避けながら一歩一歩進んでいていく。


 家のドアを開け入っていく。


「ただいま。」っと言っても返事はない。


 両親は、医者で夜遅くまで働いている。


 静かな玄関に靴をきれいに並べて、二階の自分の部屋に入る。


 探検する夜の廃病院は、今も昔の看護部屋とかの配置は変わっていない。


 なので、子供の頃に日記を書く習慣がある俺が昔描いたノートを探すことにした。


 貴重な体験を記録に残したいので、たくさんのノートが地下の倉庫にしまってある。


 ノートを探すため地下に向かった。


 子供の時に書いていたノートなんて文字も読めないかもしれないが、幸いきれいに文字を書く習慣があるので、漢字ではない点を除けば完璧に筆記がされている。


 ドアを開けた時そこにあったのは、大量の研究資料だった。


 両親が研究していたものだろう。


 奥にある「ゆうま」と書いているのが俺のものが入っている。


 そこからは、ノートが入っておりそこから入院していたノートを探した。


 いっぱいあったが、きれいに整理整頓されていたので簡単に発見できた。


 ノートの上には、骨折したと書いてあった。


 骨折したのは人生で一回だけなので、このノートで間違いない。


 パット見てノートが何かいているのかわかるようにするのは常に注意している。


 ノートには、病院の地図があった。


 そこには関係者以外立ち入り禁止に部屋以外は詳しく描いてあった。


 丁寧に図形やベッドの数、窓の配置などいらない情報まであった。


 骨折で病院から出なかったので、暇だったのだろう。


 そのノートを持ちリュクに入れた。


 夜に入るため、手持ちできるライトを持ち両親によるどこに行くか伝えるため小さなメモを書いた。


 廃病院に行くとは言えないので友達の家に行くと書いた。


 荷物は最低限のものを持ち、夜ご飯にサンドイッチを作った。


 パンにレタスを挟み、その真ん中にハムやトマトを入れたシンプルな料理なので急いでいるときとかに最適な料理だ。


 靴を履いて、荷物の最終確認をしてドアを閉め集合の学校の正門向かった。


 そとは、暗く歩いている人はほぼいなかった。


 たまに仕事帰りのサラリーマンなどすれ違うくらいだ。


 廃病院は学校から歩いて3分くらいの距離なので、集合場所が正門となった。


 何も起きないことを祈って学校に向かった。


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