自己の紹介
'"僕の人生はつまらない"
そうタイトルを付けてから
30分がたった。
産まれつき難病を抱えている ''僕" は
発症当時と比べ、指先と足先、顔しか大きく動かすことが出来ない。
夜の1時、25時になろうとしている中
母植(ははうえ) に 水を持ってくるようにお願いしてから、10分が経っていた。
この10分前に
僕は居眠り(寝ていた)していた母植を起こして、お願いをした。
母植は 意識が朦朧(もうろう)としていたのか
その返事はいい加減に聞こえ、夜中という事もあったのか言葉を発した途端、夢の中に溶けてしまうかのように眠った。
母植とのやり取りは もう何十年
そして、僕の介助をしてから20周年が経っている。
水をお願いしてから、11分。
このたった 11分が、
僕にとっては
『遥か 11分』
とてつも長い12.分になりかかろうとしているように感じていた。
今に想えば、母植のこういう所に救われ
自分のこういう所がつまらない所なのだろう。
この小説・物語を書こうと想ったのは
とても些細で
大きな問題がきっかけだ。
以前の "はじめに" で記したように
今この瞬間
この文章を書いている僕は
脳に小刻みに震えを感じながらも
意識が飛ばないとするように
スマートフォン両手に 匠と言われるような指使いで文字を打っている。
僕はこの4日間
確信的な原因が分からない
小さな めまい に悩まされていた。
たった小さなめまい。
このめまいが続いている。
だけど、僕にとっては
これが 大きなめまいになってしまう。
このめまいには
あげていくと虚しくなるくらいに
色々な要因が 振動と共に揺られていた。
暑い中の強引な作業継続のめまいの引き続き。
良く掻きむしってしまう耳の傷からなる外耳病の疑い。
家族のような友人とのそりの違いに気付いた関係。
妹植の精神的不安を共有してしまう仲良しさ。
以前から気にしていた脳卒中のような不安感など。
産まれてはじめての経験もあってか
それら想い当たるいくつもの可能性と要因が
何故か
僕の過去を走馬灯のように思い返させていた。
『明日僕は無事に 起きられているのだろうか』
あまりにも過去が眩しい。
これから来る未来に辿り着きたすぎて
だから
僕は衝動的にでも この文章を書けば
僕の物語りが続いていくれるような...
そんな気がして
そうなって欲しいが為に
書き始めた。
本来ならば、昔の生い立ちを書くのがセオリーなのだろうが
今の僕にとって これ以上の変わりがないくらいに
自分の事を話しているような気がした。
次回 この物語が更新されたのなら
何故こんなことを文章に出来るか
それを自分なりの解釈で書き連ねようと想う。
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