あえて名づけるなら「満腹不足感」、「予定不調和感」、「凝視・接近熱望感」と云ったところ。
だがしかし、言葉にして表に出してくると、急激に陳腐化するのが心理だと思っています。
さて、語り手の見つめる人物ですが、こう云う教授が担当教官なら、たとえ大きな年の差があっても憧れるのは必至でしょうね。
39歳にして教授と云うだけでも優秀でしょうし、その上、スマートでリベラルでクリーンな印象が強く感じられます。
学生に甘いだけの教授や准教授なら大勢いるでしょうが、読んでいてこれほど好感度の高いと思える教授は希少で「特別天然記念教授」と云ったところ。
そしてラストに語り手が抱く気持ちにも名づけるなら「酸っぱいトマト感」ですけど、やっぱり名づけないほうが、いい味が残りますね。
作者からの返信
紅灯空呼様
「なんてしっくりくるコメントなんだ!」と思いながら読ませていただきました。私自身がこの小説で書きたかったけど書ききれずに、言外の言葉に託してしまった感情を、紅灯空呼様が的確に表現してくださり、とてもすっきりしました。
「特別天然記念教授」、いい響きです。実際にこんな教授がいたら、ぜひ登録したいものです。
ラストの語り手の気持ちを、「酸っぱいトマト感」と表現してくださったことで、「はちみつレモン」や「カルピ〇」のような若干の甘ったるさを感じさせず、語り手のまだ熟しきれない感情が垣間見えて、この表現も的確だなあと感じました。
ああ、この素晴らしいコメントに対する気持ちに名前が付けられたらいいのに。
はじめまして、短編企画からきました。
表現がとても綺麗で引き込まれました...!!
作者からの返信
読んでいただきありがとうございました!
そう言っていただけて嬉しいです♪