(週刊カクヨム企画) 3つの質問に答える形で創作に込める思いを語ってほしい


 さあ、答えていきますよ!


1 作品を作り始めるときは、最初に何をしますか?

(紙に案を書く、最初にあらすじを考える、いきなりパソコンに向かって書きながら考えちゃうタイプ、等)


A.『曲を聞く』


 私は、主に夢から作品の世界観、登場するキャラクター像、ストーリーの展開を得ます。

 なので、本来は『夢を見る』が答えなのですが、それだと安定して書けませんよね。


 意図的に何かを書きたい。


 そんな時に私に必要なのは、その時の感情を操作すること。

 楽しい作品を書きたいなら、楽しい曲で自分を盛り上げ、悲しい作品を書きたいなら、しっとりとした曲を聞いて、静かに紡ぎます。

 散歩をしながらだと集中しやすいので、休日は四時間歩いていました。

 まあ、最近は色々世界的にも大変なので、短くせざるを得ませんが。


 感情に浸っていれば、自ずと世界観が出来上がり、キャラクターが生まれ、ストーリーが動き出します。

 それを忘れずにメモに書き記し、不足部分を補い、補っている内に新たなストーリーが生まれ、その不足部分を……と繰り返し、作品として出しています。



2 ストーリーを考える時のコツや、自分なりの工夫、これだけはしないようにする等のこだわりはありますか?


A.『誰かを最初の読者にはしない』


 前述した通り、私の書く作品は思いつきからのものが非常に多いです。

 感情に流され、様々な思いつきが生まれます。

 その中には、他者を不快にさせるものもあったでしょう。

 内容が希薄なものもあったでしょう。

 そういったものを、無責任に垂れ流すことは絶対にしたくないです。


 だからこそ、私が最初の読者になる。


 読者の皆様は、貴重な時間をその作品に割いているのです。

 ただ不快になるだけなんて、損ではありませんか。

 私は、読者を実験台にする真似はしたくありません。


 それに、作品はそのキャラクターの人生です。

 得るもののない無意味な人生なんて、私は知りません。

 無意味な作品を私が生み出すことは、誰よりも私自身が許しません。


 その作品を通じて、読者に何を伝えたいのか。何を与えたいのか。何を共有したいのか。何を残したいのか。

 そういった作品の根幹を見た後、本当にそのストーリーは必要かどうか、何度も確認します。



3 次回作をもし作るとしたらどういう作品を作りたいですか? こんなシーンを書きたい、こんなセリフを使ってみたい等の断片的なものでもいいです。


A.『人間が主人公の物語』


 私が現在書いているのは、転生前も転生後も狼だった子の物語です。

 人間よりも思考が直線的で、人間が作った物への知識が不足していますし、見る景色も、視点の高さが違う分、景色も人間と別のものが見えているでしょう。

 それはそれでおもしろく、私も楽しく書かせていただいています。

 ですが、書いている内に、こう考えることもあるのです。


『人間だったら、この世界はどう見えていたのだろう』って。


 実は、私が思い描く世界には、本来主人公が四名います。

 要となる主人公が狼の子です。

 そして、他三名は、人間。


 おわかりいただけただろうか……。


 つまり、狼の子の物語が完結した後は、その世界で人間視点の物語が始まります。

 といいますか、冒頭はもう書いてあります。


 本編がまだ第一章ですからね! 公開はきっと当分先ですよ!



□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □


あとがき


 四回目の今回は、戸﨑享様の質問企画でした!

 まずは素敵な質問と企画を考えてくださった戸﨑享様に感謝を!

 ありがとうございます!


 さて皆様、今回は質問は質問でも、創作論についての質問です!

 いかがだったでしょうか?

『常時変なこと考えているヤツが、真面目に解答してる……』

 ってくらいに感じていただければ、幸いです。


 …………。


 いつも真面目に解答していますけどね!

 ではまた!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る