依存して捨てられて
親からの愛がないなら、他人から愛を貰えばいい。
そう思った俺はだんだんSNSの世界にのめり込んで行った。配信アプリを使って全世界の人とスマホと言う機械越しに触れ合って、求めあった。色んな人とLINEを繋げて、たくさんの人に依存した。もちろんいっぺんにじゃなくて、依存する人は1人ずつだった。でもやっぱりSNSで知り合った人っていうのはすぐいなくなる。その度にもっと、もっとって愛を求めた。
俺は事務所に入った。事務所ライバーと言うやつだ。事務所に入ることで、その分人との交流は増える。嬉しかった。でも俺はそこで、生きる希望になっていた、SNSへの関わりを消されてしまう。
親が俺の声がうるさいからと、昼12時すぎから晩飯を食べるまでの間にしかSNS上で発声をしては行けないと言うルールを作った。気づいたら寝る時も人と電話をしないと寝付けない俺には地獄だった。
こっそり何度も電話をした。そうしたら、親から伝えられたのが、完全な拒否。
親父は俺の事を嫌いらしい。出ていくなら出て行けと言われた。嬉しかった。さよなら、こんな家早く出ていきたかった。やっと許可が貰えたと思って次の日家出した。家出は、2回目だった。自転車で150キロ以上も離れた。それで、寝る場所がなくて児相にお世話になった。
児相で人の温もりっていうのに触れた。久しぶりで、安心した。何度も泣いた。児相で暮らしていたら親との面会の時がきた。親がまず暴力行為について謝るっていう説明があった。面会が始まった。いくら待ってもあの人たちは謝らなかった。むしろ俺が謝ったら、逆ギレしてきた。あれ?俺謝ったのに、なんで怒られるんだろうって、泣きたくないのに涙がボロボロ出てきて止まらなかった。
児相に言って人の温もりに触れてから俺の心は脆くなった。すぐ泣いてしまう。人の温もりに依存してしまった。今これを書いてる時にはまた誰からも温もりを与えてもらってない。タイトル通り捨てられた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます