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#文披31題 線香花火
じりじりと、少しずつ距離を詰めていく。
火花を散らしながら、球体が燃えていく。
ひと時も目が離せない。花火なんて年中できるのに。
夏の魂は儚くも美しい。ああ、終わってしまう。
煌々と燃える球体はすべてを包み、地面に落ちた。
こうして地球は滅んだ。
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