子宮筋腫を育て上げました!~巨大子宮筋腫摘出記録~

ツヅク

第1話 やっぱり手術しかないんですか?

「何でこんなになるまでほたっとるの?信じられん。さっさと切りなさい。」

もう顔も忘れたけれど、私に手術の決心をさせたのは、いつもの主治医がお休みの時に、たまたま診てくれた先生だった。


「…え。でも、主治医の先生とは先月話をしてもうちょっと様子みようか、と。」

私が少し驚いて返事をすると、目の前の先生はあからさまにイヤな顔をした。


「は?様子みる?こんな状態じゃ一緒でしょ?大体、何をみるの。もう十分大きいでしょ。」


先生、言い方…。

しかも、その "こんなになっても、何をぐだぐだ言っているんだこの患者は。ハアッ" みないな視線がきつい。

私は助けを求める為に、側についている看護師さんを見た。


彼女は苦笑している。

ダメだ。看護師さんも見方じゃない。


「手術できる病院に紹介状書くから、予約取って行きなさい。」

イヤイヤイヤ

まだ手術するって言ってないし!

あなた主治医じゃないし!


「あの、もう1ヶ月様子みて、来月にずっとみてもらってる主治医の先生とも相談したいのですが…。」


「…。」

無言の先生。顔が呆れてる。

だってさ、あなた今日初めて私の子宮筋腫みただけじゃん。主治医の先生はもう5年位みてくれてるんだし!!


「ハア、じゃあ、来月主治医と話なさい。もう切る以外方法ないからね。ヤバイから。」


こうして、私の子宮筋腫摘出手術へのカウントダウンが始まった。


確かに。私の筋腫は大きい。

実は重い。

おしっこだって近い。

一番ヤバイって想ってるのは私だよ!!


今日の診察では、あまりに大きく育ちすぎて、エコーの画面に収まらなかった。

26センチ…?


ネットでみても、この大きさの筋腫の症例はなかなか見つからない。

悲しい…。

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