第5話 物思いの墓地
そこから数か月かけて、奴の行動パターンを調べ上げた俺は、奴が一人キリになるタイミングをつきとめた、
あいつはいつも周りに女性をはべらせているが、一か月に一回だけ一人になるタイミングがあるのだ。
俺はそれを見つけた。
俺はさっそく凶器となるナイフを持って、奴の後をつける。
俺が後をつけている事も知らずに、奴は無防備に墓地へ足を向けていった。
その一画で物思いにふけりはじめた奴の背中にしのびよる。
俺は躊躇わないように、脳裏にいもうとの笑顔を浮かべた。
妹は言っている。
俺に「お兄ちゃん、私の仇を討って」と。
だから俺は、一気にそのナイフを振り下ろした。
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