　すると、色々な事が分かった。

　妹の彼氏は、表面的には良い人間だった。

　けれど、裏では犯罪に手を染めているような人間だった。

　見た目がいいから、付き合う女性に困らなかったらしいが。

　その男は、色々な女性を毒牙にかけていった。

　薬漬けにして依存させ、高価な薬を売りつけたり。

　お金のない女性には、非合法な職業に就かせて、働かせていたりもした。

　自分に意を唱えた者には容赦がない、暴力団の人間に話をつけて、袋叩きにしたとか。

　もしかしたら、妹もそいつらに殺されたのでは？

　何らかの弱みを握られて、脅されていたのでは？

　妹は、自殺だと言われているが、分からない。

　もし、そうだとしたら俺はこの手を血で染める事もありえるかもしれない。

　一つ確かなのは、「例えどんな真実がまっていても、俺は妹の敵を討つ」という事だけだ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい