第2話 彼氏の存在



 決意をした俺は、さっそく妹の交友関係や噂を調べていく事にした。


 友人や知人。

 学校やバイト先などにいる、全ての人に聞き込みをした。


 すると、ある一人の人間が浮かびがってきた。


「妹に彼氏がいた?」

「ええ、はい。付き合ってまだ一か月だったみたいですけど」


 それは、妹の同級生から聞いた話だ。


 妹には付き合っている男がいたらしい。

 そいつは、俺の知らない人間だった。


 俺は、妹と付き合っている人間がいた事すら知らなかったが。


 妹が何を思って俺に黙っていたのか分からない。

 ただ、恥ずかしいから黙っていたならいい。

 いずれ紹介するつもりだったけれど、機会を逃してしまっていただけならばいい。


 でも、そうではないとしたら?


 俺はその彼氏を探る事にした。


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