死神始めました。

朧月夜

第1話 日常

目が覚めると、辺り一面草原だった。

不思議に思って視線を落とすと、明らかに自分の体では無い。身に纏う服はいつもの着慣れた洋服ではなく簡素な革製の服で、腕にはあちこち"何か小さなモノ"が刺さっている。

あぁ、またこの夢か

その夢ではいつも誰かと話している。そして別の大勢に指を刺され、彼は次第に遠ざかっていく......そんな、1人の少し変わった少女の話。


優仁「また.....あの夢...........」

母「優仁(ゆうじ)、起きてるの?」

優仁「今起きたよ」

いつものように朝ごはんを食べ、いつものように着替えて、いつものように学校へ行く。

いつものように時間が流れ、そしていつものように帰路に着く。そんなありふれた毎日。

不満はなかったが、刺激もない。まるで時間だけが無為に過ぎていくような感覚さえ覚えるが、それでいい

優仁「平和が1番...これがいい.......」

家に帰るとゲーム機のスイッチを入れ、今1番やりこんでいるゲームを起動する。が、

優「あれ?徹夜はしてないはずなんだけどな...」

急に目眩が襲って、地面に倒れ込む。地面に体が沈んで行く感覚さえしてきた。

優仁「はは、こりゃやべぇわ......」

その時、ふと誰かの声が響いた

「order based on my name...

The person who bore a wound in a person, a heart with the darkness in a heart. And a person gentler than anyone else...

Your wish will come true here. Well, please come to the abyss...!」

呪文の詠唱ととも取れるその英単語の羅列が終わると共に、視界は黒く染っていった


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