開幕
1
朝になり、エレーヌの家族が私の部屋へとやってきた。
「エレーヌ。話を始めてもいいだろうか?」
『はい、シリル様。大丈夫です。』
「エレーヌ。シリル様はやめてくれないか?普通にお父様と呼んで欲しい。」
「私もよ。前のようにお母様と。」
『分かりました。お父様、お母様。』
「ありがとう。」
お母様と呼ぶと、お母様がとても嬉しそうに微笑んでくれた。
「それで、エレーヌ。君は1週間前、階段から落ちてそこから眠り続けていた。そして昨日やっと眠りから覚めたんだ。」
『1週間。』
「あぁ。それはそれはとても長かったよ。」
『そうでしたか。』
「エレーヌを落とした犯人はひっ捕らえて、もう制裁が下されたから心配しなくていい。」
『は、はい。ありがとうこざいます。』
この言い方は、絶対その人生きてないって感じかな?まぁ生きてても死んでてもどっちでもいいんだけど。顔、知らないし。
「次に私たちの話をしようか。」
『はい。お願いします。』
「私達はフォートリエ家という家の人間で、私達はこの国では公爵位を持っている。私達は4人家族だ。私にソフィア、エレーヌに今はいないが君の兄のアンベールがいる。」
『アンベール様。』
エレーヌの兄のアンベール。とてもイケメンなんだよね。1回でいいからこの目で見てみたい。
エレーヌはアンベールには嫌われているんだよね。小さい頃エレーヌはアンベールと仲良くしたくて後ろを歩いてたりしていたけど、一切構ってくれなくてそれから全然接点がなくなってしまう人だ。だからゲームでもそんなに登場してこなかった。
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