第21話 夏休み延長が決まっていく

8月21日 土曜日

昨日買った野菜の半分くらいを調理して作り置き的な物に。合間を縫って一日中レポート。前期の授業の終盤に、授業で扱われる内容が互いに関連して見えてきてワクワクしたことがあった。同じように、レポートで書く内容と今社会が置かれている内容が関連して見えてくる。現在進行形の問題を新たな視点で見られるようになっているのは嬉しいが、レポートの内容が固まらなくて困る。

オンラインミーティングをひとつ。新しい取り組みに関わることになるかもしれない。


今日の学習・進捗

「多様性の尊重」について考える際、自分がマジョリティ側で社会に優遇されていることを自覚するのはなかなか難しいことなのだと思う。日本社会において、明確なマイノリティの要素をひとつも持たない人や、ひとつかふたつくらいの要素を自分の努力で乗り越えて来たと感じている人にそれを強く感じる。しかし、人はいつ弱さを抱えざるを得なくなるかわからない。事故で身体に障害を抱えるかもしれないし、大きな病気になるかもしれない。介護や育児も、加齢による衰えも、努力や能力が足りなくてうまく乗り越えられないとか不幸な人だけが苦しい思いをするとかではない。

障害は個と環境の相互作用である、という話も聞いた。そんなことを考えていたとき、緊急事態宣言下の今のこの状態は、急にすべての人が障害を負ったようなものなんだろうと思った。今まで当たり前にできていたことができなくなる、自分は制限されているがそれを自由にやっている人がいるように見える、自分よりサポートを受けているように見える人が憎くなる、障害を受け入れられずに自暴自棄になる。

改めて、多様性を尊重するというのは個を大切にするということで、仕組みを作る側からは大変な道なのだと思う。

レポートBを考えつつ、ミシマ社『ちゃぶ台 Vol.3「教育×地元」号』と大沼直樹『ブレないための六原則--悩む若い教師へのメッセージ』明治図書出版を読み直した。

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