6 計画頓挫阻止計画
第3試験棟会議室にて、ティエラと各班の班長12名はGCの発言を待っていた。
[DEに対する考察をします。事象の地平面、元いブラックホールですら未だ生体、又は物体が
「何故だ、根拠を言え根拠を」
[
「違う、僕が聞きたいのは
[理論の説明に及ぶ必要もありません。結論は既に出ており、前述の通りです。
人類史上最高のAIはDE実現をそもそも不可能、論外と評した。各人なんとなく解っていたが、ここへ来てDEの計画は暗礁に乗り上げてしまった。
「聞かなきゃ良かったネ。ワタシ帰りたくなってきたヨ」
「まあまあ、まだ試していないことの方が多いじゃないですか、ねえカインさん」
「クロム、僕に構うな」
――もはや現在会議室にいる13名全員が計画の頓挫、そして減給を覚悟した。
[
「はぁ……お次はなぁにGC、トドメならもうとっくよ?」
[トドメ……検索……生物の息の根を止めること……貴方は死んでいません。再度嘆願します。私を人間の
――研究員一同は1名を除き一度頷き、そして実体無き声の主を探し、結果として天井を見上げた。
「……だから故障してるって言ったじゃん」
✡✡✡✡✡✡
『――意思、それは人間に具わる五感と人生経験による産物を便宜上
科学誌ヴァーハイト、ハイディン・ヨハンソンのインタビュー記事より抜粋
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