第7章 クリフ・カストナーのモテ期(仮題)

第76話 閑話トビアス秘密メモより抜粋

備考

C-<C<C+<B-<B<B+<A-<A<A+


A+は、俺が見た範囲で、ロイメ最強のパーティーと言うことだ。

なお、全ての要素がA+のパーティーを俺は見たことはない。


『暁の狼』

攻撃 CかC+

防御 A-

情報 C+かB-

回復 B-かBかB+(要検証)

輸送 C+

資金 C


防御力過多と言う珍しいパーティー。

攻撃力の不足は冒険者パーティーとして致命的だ。

盾士はいらない。

盾を槍か矛ポールウェポンに持ち変えさせるべきだ。

治癒術師メリアンは王都で学んだらしく、実力は良く分からない。


残念過ぎるパーティーだ。




『雷の尾』

攻撃 B+かA-かA(要検証)

防御 B+かA-

情報 B-かBかB+(要検証)

回復 A-かA

輸送 不明。B?

資金 不明。B?


リーダーシップ、チームメンバー間の信頼関係、共に良好だ。

ウィルのような地味な奴を重用するパーティーは、長持ちする。


実力があるのは間違いない。

しかし、正しく評価するには、情報が不足している。

特にエルフの魔術師イリークについてだ。


情報収集のために、合同パーティーを組むチャンスを狙っているんだが……。

ただ、6人で回復も攻撃もまかなえるらしくチャンスがない。

俺の飯に釣られてくれないかな。




『デイジーちゃんと仲間達』

攻撃 B+

防御 C

情報 A-

回復 B-

輸送 A-

資金 B+以上


俊足の狩人ハンターパーティー。

いざとなったら、高価な装備を捨てて走り切るらしい。

合理主義者。プロだな。

あと、デイジーのかわいさは格別。


だだし、禿げてるからと言って、チェイスのオッサンと俺を同じ分類に入れるのはやめろ。

俺の方が若い。




『紅蓮の冒険者』

攻撃 A-

防御 B+

情報 B-

回復 BかB+

輸送 B+以上

資金 B+以上


このパーティーの壊滅は心が痛む。

冒険者パーティーのリスクについて、もう一度考える必要があるかも知れない。


ベテランだったスカウトの引退は、今回の事件に多少は関係しているだろう。

アデルモがイマイチで、パーティー内の空気が悪くなったから、荷物持ちポーターのベネットを入れたと踏んでいる。

俺の妄想だが。


ニウゴがロイメに来るのは、今回が初めてだったらしい。

馴染みのジンガルの身内と言うこともあり、パーティーに入れたそうだ。

これが致命的な失敗となった。

異種族とのコミュニケーションには気をつけなくてはいけない。




『輝ける闇』

攻撃 不明。B以上

防御 不明。B以上

情報 B以上

回復 B-以上

輸送 B以上

資金 不明。B以上。


現時点で情報が少な過ぎる。

ハーレムパーティーと言うことで馬鹿にして、あまり調べてこなかった。

反省している。


知り合いに聞いてみた範囲では、特にトロール族の女戦士ヘンニの評判が良い。

トロール族の女性は、強く、メンタルも安定していて、優秀な戦士だと言われている。

彼女もその例に漏れないようだ。


輸送に関しては、スケルトンに荷物運びをさせているという噂を聞いた。

正直ちょっと見てみたい。

合同パーティーを組むチャンスがあれば良いのだが。




『鈴蘭軍団』

攻撃 C+~B-

防御 C-

情報 C+

回復 C+

輸送 C

資金 C+


クリフに聞いて調べてみたが、なかなかちゃんとしたパーティーだった。

資金力C+は、パーティーを維持運営する力を評価した。

(彼女達がかわいいから、オマケした訳ではない。タブン)


初級とは言え、3属性の攻撃魔術は侮れない。

良い前衛と組ませれば、大化けする可能性もあるんだが……。

彼女達が本ダンジョンに潜って怪我をしたら、親御さんが嘆くだろうな。

ここは関わらないでおくか。




『銀弓と金盾』

攻撃 B+

防御 B

情報 B-

回復 B

輸送 B-

資金 B-かBかB+


残念なパーティーだ。

神々から生まれながらに貰った攻撃スキルがある。

リーダーの金盾にはカリスマ性がある。

これだけ揃っても人が居着かない。


銀弓のスキル攻撃は強烈だが、物理攻撃だ。

サブアタッカーにそこそこの攻撃魔術の使い手がいれば、攻撃はA-になるだろう。


金盾と前衛の連携を鍛えれば、防御はもっと良くなるだろう。


まあ、銀弓と金盾の関係に口を突っ込むのも野暮だし、これ以上は止めておくか。




『三槍の誓い』

攻撃 B+かA-

防御 A-

情報 BかB+

回復 B+

輸送 B

資金 B+


俺が立ち上げに関わったこともあり、思い入れのあるパーティーだ。

初期の構想では、俺とダレンが加わることも考えていた。

しかし、ダレンは盾士だ。

防御は足りてるし、ナガヤ三兄弟との関係を考えても、俺達が入らない方が良いだろう。


回復は、B-と思っていたが、クリフが上級治癒術を使うらしいし、評価を上げた。


最近、チェイスのオッサンから、話を聞いて分かった事がある。

『三槍の誓い』は、合同パーティーを組むのに向いていると言うことだ。


遠距離攻撃チームと組めば、戦術の幅が広がる。

強力な攻撃魔術師をゲストに迎える手もある。

このパーティーは、クリフの防御魔術があるから、怪我のリスクが少ない。

一緒に潜る魔術師も見つけやすいだろう。



俺はクラン『青き階段』と、『三槍の誓い』の稼ぎの一部が、俺に分配される契約を結んでいる。

(ちなみに一年間だ)


『三槍の誓い』には、これから益々稼いで欲しいものだ。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る