復讐の始まり 更生者の目標。【改善済みです 2】
この話しは二度改善されています。何度も申し訳ないのですが、良かったら読んで下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日の朝、俺の、いや、俺達の復讐は始まる。
今までに集めた大量の証拠をクラスLINEに流す。
復讐の手始めは、相手の味方を失くさせること、これがないと、本番に入れない。俺達の本当の復讐にね。
まぁ、あいつの信用なんてたかが知れてる。簡単に崩れるだろ。
せいぜい頑張れよ、不純物。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「今日はなんか視線が多いな~」
校門手前あたりから、やけに視線が多い。
「まぁ、前からだったから、いいか。」
俺は前から噂がたっていた。だから、こう言う視線にもなれていた。
少し気になったものの、ほとんど気には止めなかった。
しかし、クラスに入ると、いつも喋ってた奴らも、今日は声を掛けてこない。仕方なく、俺から喋り掛ける。
「なんだよ、お前ら~」
「…」
掛けるも、返事がこない。
いつもだったら、軽い感じで喋っているのだが…こいつらも周りの奴らと同じ視線を俺に送っているのに気づいた。
そう言えば、俺がクラスに入った瞬間、スマホに向けられた視線が俺に向いていた。
「あ?」
俺はそれらに気づいて、廊下に出て、となりのクラスを見る。すると、全員がスマホを覗き込んでいた。
俺も、原因を確かめるためにスマホを取り出すと、尋常じゃないLINE通知が、とどまることなくなり続けていた。
「なんだ?」
俺はLINEを立ち上げ、通知もとのグループを開く。
原因は一目でわかった。
「!?」
そこには、女の顔は映ってないが、俺が女を脅して、行為を迫る動画があった。
「何でこれが!?」
その数は七人、俺がここ一週間脅してきた女だった。
これを見て、学校中の奴らが俺に向いていた視線の意味がわかった。今までの、疑うような視線ではなく、俺を軽蔑する視線だったのだ。
だが、俺はこの女達とはしていない。理由は知らないが、脅した次の日には、彼氏と一緒に俺のことを「警察に通報するぞ。」と逆に脅してくるのだ。
それからは、休み時間も帰り道も、彼氏と一緒にいて、てが出せなかった。
今までと違って、どんなに脅しても反抗の意思を向けてくるし、何故か俺のことは言いふらさない。
怪しいとは思っていたが、こんなことを仕掛けてくるとは思わなかった。
だが、今はそんなこと考えている暇はない。
俺は何とか誤魔化そうと、大声で叫んだ
「俺はこんなことしてな………」
「ピコンッ」
のだが、それをさえぎるように俺の携帯が鳴った。
「は?、なんで今通知がくるんだよ?」
あまりにもタイミングが良すぎる。
学校は七人の女子達のせいで、俺の噂で持ちきり。
俺の両親は共働きで家にはいないはずだ。
恐る恐るLINEを立ち上げる。
届いたのは、ひとつの動画だった。
クラスの雰囲気によって、俺は再生するしかない。
俺は動画を再生する。すると…
「こんにちは、先輩。」
そこに映っていたのは、桜井だった。
動画の桜井は挨拶するやいなや、いきなり俺に聞いてきた。
「先輩、最近、相手の女子に違和感はありませんでしたか?」
「なっ!」
「脅しても、先輩が思った通りにことが動かなかったんじゃないですか?」
「なん―――」
「なんでお前が知ってるのか?ですか?」
桜井は俺の言葉を代弁するように言ってきた。
ゾッとした。まるで、考えを直接覗かれている感覚に襲われた。
「まぁ今頃、全校の生徒に動画見られて、誤魔化そうとしてますよね?」
ここにいるかのように、思考を読んでくる。
「俺、先輩が許せないんですよ。先輩のせいで誠四郎は飛び降るまで追い込まれたのに、一人平然と生活してるなんて事が。なんで、集めた証拠でばらまいて、先輩の居場所をなくすことにします。」
不味い!このままでは、俺の立場が!
「あと、一応言っておきますけど、Twitterとかにも
流してるので、学校の居場所だけじゃないですからね?では、さようなら!『不純物』」
『不純物』これを聞いて、俺は完全に理性を放棄した。
「糞がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
「ひい!」 「きゃあ!」
叫び散らす俺に、クラスが怯える。
「ぜってぇ許さねぇ!」
俺は吐き捨てて、教室から出ていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は、今日もせーちゃんの病室にいた。
勿論、バイトが終わった後だ。このバイトは、私が犯した罪を意識させるものとなっていた。
最近は、時間も遅いからと、叔母さんに夕飯をご馳走になるようになった。
叔母さんの作る料理は、暖かくて、おいしかった。
時々、叔父さんとも喋る機会があって、叔父さんも優しいことを知れた。
最初は、この暖かい空間に、食卓に、私も交ざっていいのか悩んだが、二人の優しさに押される形で交ざるようになった。
私は、叔父さん叔母さんに、せーちゃんの話、弟さんの話、何気ない日常の話。
色んな話を聞いて、話しているうちに、心が安らかになっていった。宥めていった。
ここにせーちゃんが居たら、きっと、いや、絶対にもっと幸せなんだろうって、毎日思う。
笑ってるせーちゃん、少し拗ねてるせーちゃん。
くすくすと笑い会う奥田家。
私が壊してしまった幸せ。
だから、今こう感じられる私は、おかしいのかもしれない。
穢れてしまった愛は一生穢れを拭えるものじゃないけど、私に愛する権利があるか分からないけど、
叔父さんを、叔母さんを、桜井君を、何より、せーちゃんを愛しているのだと感じられる私は、
おかしいのかもしれない。
せーちゃんが起きた後でも、こんな関係でいたいと、この幸せを感じたいと思う私は。
分かっている。でも、そうと思える程に、周りの人達が、幸せで暖かい空間なのだ。
家に帰るとき、見送りしてくれる叔母さんと叔父さんに「ありがとうございました。」そう言って、お辞儀をすると、叔母さんは「明日も頑張ってね。私達、貴女を待ってるわ。」って、言ってくれる。私を待ってると、言ってくれる。
「はい。明日も頑張ります!」
家へと振り返る時には自然に涙が零れる。
叔母さんたちに心配させないように、私は必死に涙を堪える。
あぁ、私の大切な人達は、毎日私を幸せで泣かせてくれる。
「帰ったら、お母さんに恩返ししなきゃ」
私がしたのは、下手なマッサージで、結局恩返しにならなかった。
『掛け替えのない人達との関係』
やり直しは効かないけど、償って、間違った生き方を変えれるように。
やり直しの生活を、変わるための生活を、
精一杯生きていきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
年中ハウスダスト、ダニに困っているSニックです。
突然なのですが、皆さん。もし、『奥田誠四郎が女性だったら』惚れますか? 惚れませんか?
私は惚れてますね。ベタ惚れです。
こんな、聖女居たらって考えると、もうね? ね?
応援コメント、レビュー。どっちでもいいので、皆さんの意見、きかせてください!
今回はこれで!バイバイ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます