第21話 星降る夜に
切り立った崖の上に丘を見つける
危ないのは承知の上で
そこを夜営地と決める
辺りは既に夜の帳が下りた静寂の中
空から声が聞こえたような気がして
夜空を見やると
焚き火を消して
再び顔を大天井に向ける
まるで雨のように光を降り注ぐ星
絶え間なく過ぎ去っていく流れ星
キラキラと瞬く星達は
何かを語りかけているよう
いや間違いない
足を滑らせたら
命の保証さえない崖の上から
確かに星の声を聞いた
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