第10話『リニュ―アルオ―プン』
異空間での暮らしが3日過ぎた。4日目から店を開けることにした。レジ内のお金が底をつきそうだった。自前で10%offサ―ビス券付きチラシを4000枚作りみんなでポスティングに廻った。営業時間は11:00から22:00とし、メニューは以前のものを提供する。メンバーはホ―ル4名、キッチン2名、それとハゲたおっさんだ。ハゲたおっさんはキッチンで働いてもらうことにした。3日間でわかったこと、まだわからないことが混沌としていた。幸いだったことは女の子たちにピアスが一つしか付いていないことだった。女の子たちのピアスは私が引き継ぐつもりでいた。
いたがその時期は申し訳ないが猶予がほしかった。あの娘たちがいなくても店が稼働する時がその時かなと今は思っている。
それとハゲたおっさんには赤い星が付いていた。これは憶測だがハゲたおっさん松田さんをこの世界に招き入れるために爆発が起き、その余波でうちらも召喚されたのではないかというものだ。だが裏がとれるまではだまっていよう。
ホ―ル4名とキッチン3名でどれだけのお客様をお迎えできるか予測がたてられなかった。一度、ディナータイムで3名のうち一人が欠勤して、入らないだろうとたかをくくっていたら日野さんとふたりで100名の来客を経験したことがある。それはひどい営業だった。水商売だからしかたないではお金を頂戴するからにはすまされない。それで今回配布したチラシには求人広告も掲載していた。損益分岐点を20万円とし、売上で30万円いけば開ける価値ありと目算していた。勝手が違う久しぶりの営業にみんな緊張していた。ホ―ルの3名をテ―ブルに座らせ、ドリンクバ―で一服させた。そして3人の好みはわかっていたので(日野さんはダイエット中で多くは食べない、マッキーは生クリーム盛りだくさん、恵紫はお茶系が好き)パフェを作って振る舞った。そしたらいつのまにかいつものうるさい3人に戻っていた。「よかった、これで表はいける。あとは料理の出来映えと提供時間だ」「チ―フ、店開けますよ」「了解!」「よし、やるぞ」「いらっしゃいませ~」「うわ! 順番にご案内いたしますのでお名前と人数を御願いします。次のお客様お願いします。」
11:00に店開けて女の子たちに休憩をやらなきゃと思って時計見たのは15:00だった。 大きなトラブルもなく、200名は超えた手ごたえを感じた。しかし新規採用と新メニューの準備は急務だった。
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