陽平と阿須那
・注意・
此方の話は主人公の父親達である、陽平と阿須那の絡みがメインです。18禁です。特に読まなくても支障が無いようになっております。苦手な方は次回から読むことを推奨致します。
エロが書きたかったんだよ…スマヌ。
※ ※ ※
「優樹は寝たか?」
優樹が部屋の前に下げたお盆を回収し、二階の階段から降りて台所へ向かうと陽平が此方の様子を窺って来る。毎度思うのだが、陽平の義理の息子である優樹がヒートになると極力優樹との接触を避ける。
一応義理とは言え血が繋がっていない…し、万が一間違いが起こってしまったら嫌だとβ用の薬も用心のために毎日持ち歩き、優樹がヒートを起こせば即摂取して気を使っている。
用心深いと言うか、何というか。
とても有難い。
そう言えば学生時代から用意周到と言うか何というか。
小賢しい所もあったと思うが、何方かと言うと自身の感情を押し殺してしまう傾向が強かったと思う。その度に暗い眼をして…ああ、そうだな。暗い目をするようになったのは俺が…元嫁と付き合うようになってからだ。
「ああ。お盆を回収する時に部屋を覗いてみたらすやすや眠っていたが、軽く額を触ってみたら微熱があるみたいだった。」
「…夜中起きても良いように枕元にスポーツドリンクでも置いておくか。」
「いや、優樹のことだから朝まで起きないか、もしくは冷蔵庫で冷やして置くほうが良いだろうと思う。」
「そっか。了解。」
そう言って、優樹が好きなスポーツドリンクのペットボトルを買って来ると席を立つ。
「近場のコンビニに行って来るけど何か買って来るものあるか?」
「そうだな、優樹が好きな甘いものでも。」
「あ~…痩せちまったからなぁ、そうだな優樹の好きなメロンパンとプリン買っとくか。」
「プリン?」
「杏花音にお礼としてくれって言われたプリンまだ買ってないんだよな。明日辺り来るみたいだからその時にでも渡すか。って、それならコンビニより駅前の洋菓子店のが良いか。阿須那も食うか?」
「んー…プリンよりショコラマドレーヌかいちごマドレーヌ、かぼちゃマドレーヌもいいな。もしくはダブルシュークリーム。」
「……もしもし、その商品駅前で売ってないのですが、阿須那さん。」
「そーだなー。」
「しかもとある店のだろ、それ。」
「そーだなー。」
「てか店閉まっているだろ。」
「そーだなー。」
「あーすーなーちゃん?」
「明日でいいだろ、優樹の以外は。つか「ちゃん」付けるな、馬鹿者。」
「んじゃ、優樹以外のは明日、と。」
「おう、早く帰って来い。…風呂沸かしとく。」
「ん?んんん?それって…誘っている?」
「…ばーか。」
ついっと逸れた視線に反射的に阿須那を見れば、目の下が薄っすらと染まった顔で少し拗ねた顔。
慌てて行ってきます!と玄関から飛び出し、近場のコンビニまで全速力で掛け出して行った。後で思えば自転車もしくは車で行けば良かったのだが、気が動転していて脳味噌が沸騰して居たのだと思う。
汗だくで帰宅したら苦笑している阿須那を見て興奮して抱きついたら「臭い」と足蹴にされ、泣く泣く陽平は一人で入浴した。
くそぅ…もしかして臭くなかったら一緒に入れたかも知れないのに。
まぁでも優樹のことが気になるから風呂場では出来ない。
それを考えたら一緒に入浴は無理だな。
等と考え、陽平は浴室で一人溜息をついた。
※ ※ ※
saido. 陽平
「あ、あ…」
グチャグチャと阿須那の下の口に指を三本入れ、ローションを足しつつ徐々に慣らしていく。それでも湿り気が足りない気がする。というか、
「阿須那、ここ数日水分ろくにとってないだろ。」
え?といった顔をして此方を向いて来る顔は快楽によって普段とは違った色香を纏った状態。だが十分な水分を得ていないため、普段はシットリとした湿り気がある瑞々しい肌と唇が乾いている。
特に唇が乾燥している。
もしかして水分だけではなく、栄養もちゃんと摂取していない可能性がある。
恐らく優樹を心配し過ぎて自身のことはないがしろにしたのだろう。
駄目だな、阿須那の悪い癖だ。
例の婆さん、元嫁の母の一件から阿須那は自身のことを放置し、息子である優樹のことばかり心配して優先しがちだ。確かに親として心配する気持ちはわかるが、それでも自身のことを放置してしまうのは駄目だ。
「肌が乾燥して少し荒れているし、唇も乾燥気味。」
美容って大事だよ。
なんて台詞は女性に対して言う言葉かも知れないが、男だって大事だ。ろくに栄養を摂(と)らずにいれば内臓だって栄養が行き渡らずに窶れ、やがて病気になるし、何より阿須那が大事にしている優樹だって心配するだろう。勿論俺だって阿須那の伴侶としてとっても心配しまくるのだから。
「あ、えーと…。」
「当分の間俺が栄養管理するから、俺から出された物は全部食べること。」
「う…。」
「ピーマンとか野菜を大量に出すからな。肌に良いし、ビタミンが豊富だ。」
「うう…。」
「阿須那、優樹の前では残さないだろ?その気持ちで全部食べなさい。」
阿須那は小さい頃からピーマンが嫌いだ。ついでに言うなら人参も。ほぼ野菜全部が嫌いと言っても良い。幼馴染だから当然俺は知っているけど、容赦はしないぞ?
それに普段から一人息子である優樹の前では一切残さないのだから、アレルギー等無いのは当然知っている。
「あーすーなー返事は?」
くちゅんっと水音が大きくなるように阿須那のアナルの中に入っている指を掻き混ぜると、「ひゃぁぁ」と小さな悲鳴が上がる。
二階で寝ている優樹に聞こえないようにしているのだろうが、優樹の部屋は完全防音。それに俺達が居る一階の夫夫の部屋も結婚した際に防音にしている。そうでないと阿須那が恥ずかしがって抱かせてくれないからだ。
今でも照れて声を出さないように口で抑えてしまっているが、それでも時折漏れる声はとても色っぽいし、堪らない。
それでも返事は欲しいのだよ、俺は。
「ぁ、ぐ…」
グチャグチャとやや激しめに慣らすよりも官能を追求し始めると、阿須那の身体が小刻みに震えだす。
「や、ああぁ」
「嫌じゃないだろ、あすな。」
震える阿須那の耳元を舐めると「ひゃぁん」と言う悲鳴が上がる。
先程とは違い声を抑えることが出来なかったようで、
「よーへ、の、ひじ、わ、る…ぅ」
と、少しばかり舌っ足らずの甲高い声が上がる。
「そーかそーか、意地悪か。」
阿須那の下の口に入れていた指を外し、うつ伏せにしてぐっと抱き抱えるよう、阿須那の尻だけを突き上げるように持ち上げ、ローションで滴っているアナルを指で開かせよく見えるようにする。
「なっ!」
阿須那から焦った声が聞こえて来たが、気にせず指で開かせたままでアナルの周囲を己の舌でねっとりと舐めあげる。
「や、やだ、恥ずかしいぃっ」
「だーめ。恥ずかしいじゃない。もう何度も見られているだろ。」
「やだ、やだぁあ」
時折指先でつんつんとアナル周囲を突けばそれだけでヒクヒクと痙攣をし始める。更には先程から放置している阿須那自身から、したしたと雫が零れ落ち、触って欲しそうに立ち上がっている。
すっかり蕩けている顔付きからもう俺が言ったことは頭から抜けているのかも知れないが、あえて言うことにする。
と言うか、な、阿須那。「いれて」ってせがむのは嬉しいが、返事が欲しいのだが。
「ちゃんと約束してくれ、阿須那の体調が悪化してしまったら誰が悲しむんだよ。」
「あ」と呟いた言葉に一瞬理性が戻ったのか、蕩けきった目元が確りと此方を見上げ、
「ごめん。ちゃんと食べるから」
「全く。優樹のこと言えないぞ、阿須那。」
「そうだな。」
クスっと柔らかく笑むその顔がまた、ヤバい。あああ、明日優樹を病院へ連れて行くのだからここで抱き潰してはイカン!つーか、優樹が熱でてるっつーのに、何俺アホなのバカなのボケなの、自覚あるけど!抱き潰す気でいたんだー!
「あすな。」
「ん?」
「今日は二回でやめとく。」
え、一回じゃねぇの?って言葉は口付けて聞かなかったことにする。
キスをしたままなので多少無理な姿勢だが、そのままコンドームを付けた己自身を阿須那にゆっくりと傷付けないように入れて行くと、
「ふ、ァ、ンンンーーー!」
ビクビクと痙攣して阿須那が果てた。
あー…やらかした。思いっきり前立腺に当たっちまった。
今此処で阿須那がいっちまうと体力持つかな。
…俺、我慢出来るかな。
抜かずにそのままゆるゆると腰を動かしたら文句が来たけど、我慢出来そうにないから耐えてくれ。だって俺ら一応こう見えても新婚なんだぜ?
しかも俺なんて初恋が阿須那で、何十年目にしてやっと実って結婚出来たのだから。
お蔭で愛が重い、おもい。無茶苦茶重量無駄にかかっている。
自覚しているけど、自重は出来ない。慎めません、阿須那への愛は。
でも今回は二回で我慢するから付き合って欲しい。
そう言ったら、「一週間、陽平のガムの数を減らすこと。」と言うお叱り、いや忠告を頂きました。
…くそぅ、阿須那可愛いぜ…。
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