My Sister……

レニィ

第1話

  6月9日、午前6時、起床。

 起床した私がまず最初に行う仕事は、同じ部屋に寝ている双子の姉を起こす事だ。

 自分のベッドを軽く整えてから、部屋の反対側に同じように置かれたベッドに近づく。

 姉は規則正しい寝息を立てながら、幼い頃に水族館で買ってもらったチンアナゴの抱き枕を抱きしめて眠っている。

 少し、起こすのを躊躇させるほど、穏やかな寝顔をしているが、寝かせていては本人の為にならない。私は今朝も姉の肩に手を置き、揺すり起こす。

 「姉さん。マイ姉さん。朝ですよ。起きてください」

 姉は、「うぅん」と少し声を漏らしながらも、身体を起こして、まだ眠そうな目を擦ってから、私の方へそっくりな顔を向けて、私とは違うにこりという表情をする。

 「おはよう、アイちゃん」

 「おはようございます。マイお姉ちゃん」

 私に起床の挨拶をした後に、もう一度横になろうとする姉の両腕を掴み、ベッドから引きずり降ろす。

 「うぇえ……アイちゃん毎朝力持ち。そして容赦ない……。もっと優しく起こしてくれてもいいじゃない。あと5分、いや15分くらい寝かせてくれてもさぁー」

 「遅刻するとその分内申点に響きます。姉さんの目標は、お母様と同じ大学の研究員になることなのでしょう?推薦入試も視野に入れているのですから、私が起こさなくても早起きくらいしてください」

 「推薦狙っているのは、アイちゃんも同じじゃない」

 「――私は少なくとも、姉さんと違って早起きするのは苦ではありませんから。さぁ、早く顔を洗って朝食の準備をしましょう」

 私は姉のベッドを整えてから、私を待っている姉と一緒に洗面所へ向かう。

 姉が顔を洗っている間にタオルを用意して、終わったら手渡す。私が洗っている間は、同じように姉がタオルを用意して待っている。

 洗顔が終わったら二人でキッチンへ向かい、姉は朝食のインスタントスープのためのお湯を沸かして、トーストをトースターへセットすると、朝食用のハムエッグを焼き始める。

 私は昼食のお弁当のために、炊飯器からお弁当箱へご飯をよそって冷ましておいて、昨晩の夕飯の残りや、冷凍食品のおかずをバランスよく詰めていく。

 「アイちゃん、アイちゃん。今日のお弁当に卵焼きも入れてよ。マイね、アイちゃんの卵焼き好きだから、入っているとそれだけで今日がいい日な気がするの」

 「それは構いませんが、そうすると冷蔵庫の中の卵がなくなります」

 「じゃあ今日の帰りは買い物して帰ろ!マイ冷蔵庫の中チェックするよ」

 「はい。お願いします」

 姉は冷蔵庫を勢いよく開けると、冷蔵庫の中に残っていた卵3つをそのまま私に手渡す。

 私はそれを調理場に置いてあるボウルの中に割り入れて、砂糖をたっぷりと入れる。甘い卵焼きが、姉のお気に入りだからだ。

 母は家にいない。研究室のある大学に最も近いマンションの一室を借りているし、ほとんど研究室に住み込んでいるようなものだからだ。

 父は姿すら見た事もない。


 だからこの家には二人だけ、私と姉が二人だけで、生活をしている。


 「アイちゃん。朝のスープ何にする?」

 「姉さんは何にしますか?」

 「うーん。昨日はほうれん草だったから、今日はコーンスープ!」

 「では、私もコーンスープで。準備お願いします」

 「うん!牛乳も使い切っちゃお!」

 姉は取っ手のついた色違いのスープマグ2つにインスタントスープを準備する。粉の入ったマグに、沸いたばかりのお湯をマグに半分、スプーンでくるりと3周ほどさせてから、牛乳をたっぷり注ぐ。それが姉の好みだ。

 「アイちゃん、ジャムいちごでいい?」

 「はい。お願いします」

 昨日はマーマレードだったから、今日はいちごジャム。明日はブルーベリージャムの日。姉がトーストに塗るジャムの順番は、小学5年生の時に確立されてから変わらない。363日、この3種を繰り返していて、例外は、お正月と私たちの誕生日とうるう年の2月29日だけ。

 私がお弁当を詰め終えたら、姉と揃ってリビングのテーブルへ向い合せで席に着く。そうして、揃って「いただきます」の号令で朝食を始める。

 「冷蔵庫の中ね、卵と牛乳の他は、ハムも切れそう。ウインナーもないし、チーズもないよ」

 「わかりました。そろそろ暦上は夏ですし、夏野菜も買いましょう。ピーマン、ナス、トマト」

 「……マイ、野菜そんなに好きじゃないなぁ」

 「けれど、卵と肉、それに冷凍食品ばかりでは、栄養が偏ります。きちんと野菜も食べないと」

 「えー……」

 「――今日の夕飯分はリクエストを受け付けます」

 「ハンバーグ!チーズの入ったやつ!」

 「はい。では、玉ねぎをたっぷり、新鮮なトマトで作ったソースを作って、付け合わせはにんじんといんげんに、じゃがいもも付けましょう」

 「やったー!豪華だー!……あれ?」

 姉が違和感の正体に気が付く前に、朝食を終えるようにせかす。もちろん、ゆっくりしていると、遅刻しかねないからだ。

 食事を終える号令も二人で声を合わせて言う。号令が終わると、姉はテーブルの上の食器を全て下げて、食器洗浄機へセットする。私はお弁当に蓋をして、保冷剤とカトラリーをセットにして、ランチョンマットで包む。水筒にお茶を入れて、それらが全部入る小型の保冷バッグを用意する。姉はチンアナゴ、私はニシキアナゴの柄だ。

 キッチンで朝行うことが完了したら、一度自室へ戻って制服に着替えなければいけない。

 私は保冷バッグを姉の通学カバンへ詰め込んでから、もう衣替えが済んだ夏の制服に袖を通す。

 もう先に着替えて、洗面所で歯を磨いている姉の髪の毛を整える。毎朝、頑固な寝ぐせが必ず一本飛び出ているからだ。

 「アイちゃんはなんで寝ぐせ付かないんだろうね。双子なのに」

 「――私は姉さんと違って寝相がいいから、かもしれません」

 「う……悪かったね、寝相が悪くて。一緒に寝られないくらい、酷いんでしょ」

 「私も姉さんも、もう18歳になります。子どもではないのですから、別々に寝ても問題ないでしょう」

 「それは……そうなんだけど。それでも、マイは少し寂しいよ?」

 むくれた顔の姉を無視して、寝ぐせを直した髪をハーフアップにする。姉の髪を結うのは、顔も姿もそっくりな私と見分けがつくようにするためだ。


 髪を飾っているのが姉、何もしないのが私。


 制服を着るようになった中学生の時からそう決めた。

 準備を整えた私たちはお互いの服装を鏡で見るように確認し合ってから、家を出る。

 それが小学生の時から変わらない。私たちの朝だ。


○●----------------------------------------------------●○


 私たちの通う高校は、進路希望先と学力でクラスを振り分けする。だから、進路希望先も学力も違わない私たちは双子でも同じクラスだ。

 午前の授業が終わって昼休みになると、私の席へ当然のように姉が今朝詰めたお弁当を持ってきて、そして、自然と姉と交流のある同級生たちが机を寄せて集まり、その日その日のたわいもない話を始める。

 基本的に会話の中心は彼女たちと姉で、私は隣で聞いているだけがほとんどだ。

 「ついこの間中間テストが終わったと思ったら、もう期末テストだよ」

 「そうでなくても、模試はあるし、受験生だからって予備校でもテストばっかり。あー早くこの期間が終わって欲しいー」

 「へぇー予備校って大変なんだねぇ。マイ、そんなにしょっちゅうテストあったらそれだけで気が滅入りそう」

 「……マイちゃんって、すごいよね。スーパー女子高生だよね」

 「え、どこが?」

 「だって、予備校に行ってないのに、ずっと学年トップだし、全国模試だっていつも上位20位以内じゃない?」

 「そもそもこの理系特進クラスで、朝の小テストも、授業内テストもいつも満点だよね?何を食べたらそんなに頭が良くなるの?」

 「そんな、マイなんて大した事ないよ。勉強は、アイちゃんがマイにわかりやすく教えてくれるからだし、ご飯だって普通にスーパーで買ったものをアイちゃんと一緒に料理しているだけだよ。だからすごいのはマイよりアイちゃんだよ」

 「そういえば、アイちゃんもいつも学年上位だよね?」

 「マイちゃんたちのお弁当も、いっつもアイちゃんが作ってるんだよね?料理も勉強もできるなんて、アイちゃんもスーパー女子高生だよね」

 時々こうして、彼女たちが私にも話しかけて来ることがある。けれどそれは、姉が私の話をするからであって、その場に私も同席しているからであって、決して彼女たちが私自身に親しみとか、好意とか、そういうものを感じているわけではない。

 彼女たちは善意で私にも話しかけてくれる。だから私も、善意で彼女たちに返す。

 「私は、テストはいつもマイ姉さんに一歩及びませんし、料理はネットで調べたものを見よう見まねでやっているだけです。それも姉さんが手伝ってくれなければ上手く行かないこともあります。ですから、マイ姉さんの方が、私はすごいと思います」

 「やれやれ、これだから仲良し双子は」

 「今日もお熱いこと」

 「どうもー仲良し双子でーす」

 姉と揃って笑顔を見せる。「本当にそっくりー」という感嘆の声を聞く。

 お昼休みの歓談は進む。今日私が彼女たちに話かけられたのは、この一件だけだった。


○●----------------------------------------------------●○


 午後の授業が終わると、受験生である高校三年生の放課後は忙しくなる。足早に予備校へ向かう生徒、進路指導を受ける生徒、校内の自習室を利用する生徒。

 私たちは基本的に、放課後は自宅へ帰り、リビングのテーブルに参考書を広げて二人きりで勉強する。それが小学生の宿題をする時から変わらない習慣だからだ。

 「アイちゃん。早く帰ろ!スーパーで合い挽き肉がマイたちを待っているから!」

 「夏野菜も待っていますよ」

 「うっ……」

 通学カバンへ教科書を片付けていると、カバンから振動が伝わってくるのに気が付いた。

 振動の元はスマートフォン。そして、私のスマートフォンが震える時は決まっている。

 「姉さん、少し待っていてください」

 「ん、病院から?わかった!」

 私が電話のために廊下へ出ると、それを見計らったように、同級生が姉に近づく。私の関知できないところで、同級生は姉と話す。

 「マイちゃん。アイちゃんって病気なの?」

 「うーん……?今は元気だよ!でも、小さい頃は身体が弱くて、幼稚園と小学校の時とかによく入院していたから、大きくなった今でも、時々あぁして病院から電話が来るんだ」

 「……そう、なんだ。あ、ごめんね。変な事聞いちゃって」

 「気にしないで。それに今のアイちゃんは、毎日マイと学校にも通っているくらい元気だから!」

 「姉さん。電話、終わりました。帰りましょう」

 「うん!じゃあ、また明日ね」

 「あぁ、うん。また明日」


○●----------------------------------------------------●○


 私たちが立ち去った教室では、同級生たちが口々に、私たちの事を噂していた。

 「やっぱり、あの双子ってなんか不思議なんだよね」

 「マイちゃんも変わっていると思うけど。アイちゃんは、別格というか……」

 「受け答えが、すごく機械的な感じだよね」

 「マイちゃんはいつも学年トップだけど、勉強を教えているのはアイちゃんなんだよね?それってなんだかおかしくない?」

 「前に、マイちゃんに聞いたことがあるけど、アイちゃんは本番に弱くてテストが上手く行かないって」

 「でも、1年・2年の時の文化祭の研究発表とかは、堂々としていたよ?」

 「そもそもあの双子って、二人暮らしって聞いたことあるけど、そんなことってある?」

 「何でも、お母さんが大学の研究者で家に帰って来ないんだって。お父さんの事は知らないって」

 「お母さん、何の研究してるの?」

 「何だっけ?でも、雑誌に載ったこともあるくらいすごい人だって聞いたことはある」

 「ふぅん……そういえばさ……」

 同級生たちの口さがない世間話は、しばらく続いていた。


○●----------------------------------------------------●○

 

 私たちは、自宅に近いいつも行くスーパーで買い物をする。カートにカゴをセットして、安くなってきている夏野菜を入れながら、他にも少なくなっているものを足していく。

 姉はパタパタと側を離れたかと思うと、両手いっぱいに合い挽き肉やハムやウインナーを抱えても戻ってきた。

 「姉さん。お肉のコーナーも後で通るから、今急いで持ってくる必要はないのですよ?」

 「えーでもこの方が早くお買い物終わるでしょ?そしたら、早くハンバーグが食べられるじゃない?」

 「お肉は常温では悪くなりますよ」

 「あ……ごめんね」

 「悪くなる前に買い物を済ませてしまいましょう。私はこのまま鮮魚コーナーと精肉コーナーを回って、冷凍食品も見ますから、姉さんは日用品を見てください。トイレットペーパーがそろそろなくなると思うのです」

 「わかった!行ってくるね!」

 姉はまたパタパタと動いて行った。こう、少し落ち着きがないのが姉の困ったところだ。

 私は鮮魚コーナーで鱈の切り身が2切れ入ったパックをカゴに入れ、精肉コーナーで200gの豚バラ肉が入ったパックと鶏むね肉が一枚入ったパックをカゴに入れ、冷凍食品コーナーで、姉の好きなお弁当用のおかず数個をカゴへ入れる。これで、足りない食材の大半は補えたはずだ。

 牛乳を2本カゴへ入れたところで、姉が12ロール入りのトイレットペーパーと一緒に、大量の菓子類を抱えて戻ってきた。

 「姉さん。その量は今のカゴに入り切りません」

 「あ、やっぱり?もう一個カゴ持ってくるよ」

 「それもお願いしたいのですが、お菓子が多すぎます。まだ家にクッキー、一口ドーナツ、おせんべい、ポテトチップスが残っていたはずです。せめて2つまでに減らしてください」

 「うっ……相変わらずアイちゃんは厳しいなぁ……木村さんより厳しい」

 「――木村さんとは、どなたですか?」

 「あれ、アイちゃん覚えてない?小学校の2年生くらいから5年生くらいまで、うちに来てくれていたお手伝いさんじゃない」

 「――そういえば、そうでしたね」

 「そのくらいの時はアイちゃんよく入院していたから、あんまり馴染みなかったかもしれないね。ごめんね」

 「姉さんが悪いわけではないですよ。それに私が――入退院を繰り返していた頃なら、その時木村さんが唯一姉さんを助けてくれる人だったのですから、姉さんにとって印象深い人なのは納得できます」

 おそらく木村さんは一人寂しい姉に、お菓子をねだる姉に、それでも多少厳しくとも献身的に接してくれた人なのだ。そんな人に、当時、不在がちにしていた私が、その人の事を忘れている私が、同じ位置に立てる訳がないのだ。


 例え、双子の妹であっても。


 「……今はアイちゃんがマイをたくさん助けてくれるよ?だから、お菓子をおねだりしなくてもマイは幸せだよ」

 「なら、お菓子は減らせますね。カゴを取ってくるついでに、お菓子を戻してきてください。2つまでしか許可できません」

 「えー!アイちゃんのケチ!」

 「古いお菓子が湿気る方が問題です。戻してきてください」

 姉はチョコレート菓子と、スナック菓子の2つだけをカゴに残すと、肩を落としながら残りのお菓子を戻しに行った。


○●----------------------------------------------------●○


 家に帰った私は今朝の約束通り、チーズ入りハンバーグを作り、星3つの評価を貰う。姉がこっそり私の皿へ移す付け合わせの野菜を、私は静かに姉の皿へ戻す。姉は、涙目になりながらも、それをどうにか完食していく。

 私が夕飯の片づけをしている間に、姉はお風呂に入る。そして、私がお風呂に入っている間に、姉はリビングのテーブルで参考書に向き合い、私が上がってきたらわからなかったことを質問する。

 「――これは、ここを置き換えて」

 「そっか!じゃあ、ここをこうすれば……」

 「――はい。正解です」

 「やったー!ありがとうアイちゃん」

 「いえいえ、それよりも姉さん。髪を乾かしてから問題を解いてください。風邪をひきますよ」

 「んー……」

 姉の意識は、次の問題に移行してしまったようだ。私はドライヤーを持ってきて、姉の髪を乾かしていく。髪が乾くころには、3問が解かれて、全てに正解を弾き出している。

 私は姉の向かい側に座り、苦手としている現代文の問題に取り組む。時折、姉から質問があり、それに私が答えて、姉が正解へたどり着く。

 その繰り返しを午後11時30分頃まで続けたら、切りがいい時に切り上げる。

 私は炊飯器が明日も午前6時に炊き上がるようにセットして、姉はリビングのテーブルを明日の朝も滞りなく使えるように綺麗に片づける。

 ベッドへ入る前に、明日の学校の準備を整え、姉が先にベッドへ入る。

 「姉さん。電気消しますよ」

 「うん」

 私は部屋の電気を消して、ベッドへ入る。

 「……ねぇ、アイちゃん」

 「何ですか、マイ姉さん」

 「マイ、ママの居る大学に、ママの居る研究室のある学部に、受かるかな?」

 「――今すぐに寝て、明日も早起きできれば」

 「えー……」

 「あと、姉さんは面接の練習もしなければ。推薦入試で合格を狙っているのなら、尚更です」

 「……うん。そうだね。先生にも言われてるんだ」

 私の眠っている反対側から、布の擦れる音がする。姉は、不安になると丸くなって眠る癖がある。幼い頃に、一緒に眠っていた頃によくそれを見た。

 「大丈夫です。マイ姉さんは、頭がいいです。それに私と違って――本番に強いですから」

 「……うん」

 「受かりますよ。むしろ、推薦入試で受かって、お母様を驚かせてやりましょう」

 「アイちゃんもね」

 「――はい」

 「おやすみ。アイちゃん」

 「おやすみなさい。マイお姉ちゃん」

 午後11時56分。就寝。

 明日の朝食のジャムは、ブルーベリージャムだ。

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