うたかたのラディア
どんなに言葉を
ずっと休んでいた「きみ」は、「わたし」の転校の日に、ふと姿を現した。
机に
教えてよ。
「きみ」が読んでいた本のこと。
どこかの文芸部が文化祭でつくったもの。
あの文集の、本当のタイトルを。
今では「きみ」以外に読む人のいない、
聞かせてよ。
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