カラメラ
「今日もカラメラが舞ったよ」
彼女の口癖を、僕だけが知っていた。
ああ、
煙たさがあるのか?
カラメラは、底無し井戸に浮かんだ
カラメラが今日も舞ったよ、と言う割には、毎日見に行くわけじゃあ無かった。
しかしながら、そもそもカラメラが何なのか、
カラメラは、終わりまでにかたちには成らなかった。代わりに義務教育から高校、少しだけ大人に近づく
数字を
三拍子、ノートを取る。
単語を眺める。
やがて季節は
神社の
唱えた言葉は
大会プログラム全終結。
今度は
ただ一つ、最後の一本うねって吊るして線香花火。線香花火。
光源が照らさずとも知っていた。
だうせ彼女も消えていく。
だうせ
だうせ僕だけが帰れない。
通りゃんせ。通りゃんせ。
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