第3話 世に出る

「うーん森!木ばっかり」


 俺が自然豊かな空間を見て、そう言う。


「ここどこ?」


 俺はウェヌスにそう尋ねると


「全くわかんないんダゾ★」


 ウェヌスはウィンク決めてピース。


「オイオイ、神様がわかんないってそれでいいんか?」


 俺の疑問に


「世界製作は基礎設定以外はオートモードなんダゾ★」


 とウィンクは答える。


 うん、かわいいから許す!


 というか最初から怒っていない。


「まあ、なんとかなるだろ」


 俺はこの精神で生きてきた。これからも変わりはない。


 ドカーン!


 爆音?


「彷徨ってるよりマシだ、いくぞ!」


「危険を省みない男の子ってステキ🖤」


「何にも考えていないだけだ」


とにかく爆音地に向かう。


_____


「オイオイ、オイオイオイオイ!デルポイの巫女シビュラサマをこう簡単に刈れるなんて山賊稼業一日目でツキまくりだろ!」


「私たちの普段の行いが良いからでしょうお姉さま!」


 二人組の女の声が聞こえる。


「元、魔道司祭マゴス……!『軍隊狩人の姉妹』!ペルシアからの没落者がなぜここにいる!」


 別の女の声。


「私たちが、女王の政策に反対したのは知ってるよなー」

 

 最初の女の声が聞こえる。


 容姿は金髪にショートカット右目が隠れている。少し背が高く。胸は小さめサイズ。瞳の色は赤。軍人狩人の姉妹のお姉さまと呼ばれた方だ。


「お姉さま……こんな奴らに教えてやる必要はないのでは?」


 軍人狩人の姉妹の、おそらく妹の方。姉にそっくりだか隠れてるのが左目の点と銀髪の点、瞳の色が青というとこが違う。


「何で死んだのか?知らず知らずに死ぬのは可哀想だろう。これは慈悲なんだよ」


 姉の方がそう答える。


「さすがお姉さま!懐が違いますわ!」


 妹が歓喜に震える。


「とにかくだ最近流行りの暗殺教団から前情報でショボい護衛でデルポイの巫女シビュラ様がウロついてるって話聞いたんでなー国に帰る手見上げとしてイッチョかっさらってしまおうて話だ、わかるか」


 姉の方がそう言う。


「ショボい護衛?最強軍事国家スパルタの最強部隊『無敵軍隊』元、殿しんがりを勤めた私を舐めるなよ」


 護衛っぽい女の人の声が聞こえる。


 使い込まれた鎧に仮面をつけているので容姿はよくわからないが凛とした声から凛とした顔立ちが浮かぶ。


 殿の人は槍を構える。


 ゴウ!


 音が後ずさった。


 しかし


「効かねーな、今のは絶対加速、絶対切断、絶対勝利を付加エンチャントした一撃だな、しかしこの加護断ち無神論者はあらゆる付加エンチャントを砕く。もちろん加護を無効にする呪いを無効にする加護を含めてな」


 姉の方がなにやらエキゾチックな御守りを見せびらかす。


「ふ……」


 姉の方がて手に持ったエキゾチックな御守りが砕ける。


「ほう、伏兵か。それも生命反応なし精霊反応なし召喚反応なし、見るところ錬成兵か。魔術師でもないのになかなか乙な術を使うなー」


「どうする?」


 ウェヌスが尋ねる。


「もちろん、鎧を味方する」


 俺は飛び出る!


「なんだテメーは?」


 姉の方がそう言うと


「まずは自己紹介、名嶋唯一なじまゆいいつだ」

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