50点は

A「じゃあ、自己採点65点のうちわけを語っていただきましょうか」

Z「完全な新作を出せた。それだけで50点です」

A「えー! 甘くないっすか、それ」

Z「300枚書いてから言ってほしいですね」

A「残りの15点は? というか、合格点や平均点というか標準点を何点に設定しているんすか?」

Z「小説でしか出来ない仕掛けを出来たのがプラス5、仕掛けに効果的な視点を設定できたのがプラス5、バレてもいいレベルで堂々と伏線を張れたのがプラス5、三幕構成を守って書けたのがプラス5、、、」

A「数学ヤバイのは高校の頃から知ってますが、算数レベルでヤバイっすよ。50足す5足す5足す5足す5は70ですけど」

Z「早まりなさるな。本格ミステリとしての粗さがマイナス5」

A「なるほど、帳尻は合いますな。文章力は?」

Z「あー、マイナス10かなぁ。書き急いだ部分は否めない。ホラーっぽくしようとして空回った感もなくはないし」

A「だとすると60ですやん。合格点は何点なんすか?」

Z「60」

A「ギリじゃないすか。セーフかアウトかは言いませんよ。武士の、情けねぇっす」

Z「たぶん後悔していると思いますが、基本、無編集でアップしますから。たまには恥かいてくださいね」

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