第10話 加賀美エリー

「ちょっと助けてくださいィィ……😫💦」

 必死にボクはカマキリ未亡人のセクハラに抵抗を試みた。



「ウッフフ……✨😜✨💕 いただきマンゴー」

 夏樹マリアは、とんでもないコトを言った。


「わァ……!! 何をいただく気ですかァ」

 ボクは懸命にあらがった。だが、夏樹マリアの怒濤の責めには叶わない。


 もはや合体と言う直前。


 突然、ノックもなしに、マリアの部屋のドアが『ガチャァァッ』と勢いよく開いた。




「えッええェーー……😳💦」ヤバい。



 介護スタッフの誰かに、こんなハレンチなシチュエーションを見られたら。


 完全にアウトだ。



「キャーッ!! マリアァ……✨😜✨💕」

 室内に美少女の甲高いアニメ声が響いた。



「うゥ……😳💦」

 振り返ると、ドアから何とも派手な水着姿の金髪美少女が部屋へ飛び込んできた。



 目にも眩しい真っ赤なビキニタイプだ。

 妖精のように白い身体にあでやかなコントラストを描いている。



「か、加賀美さん!!」

「エリー!!」夏樹マリアとボクは同時に声を発した。



 部屋へ真っ赤な水着姿で飛び込んできたのは、隣りの部屋に住んでいる加賀美エリーだ。

 

  


 1960年から70年代、小悪魔と異名を取り、世の男性視聴者を惑わせた美人女優の一人だ。




「うゥ……!!」

 ボクは小さく呻いてしまった。











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