<短編9> 夜空をみあげて
ザッザッザッ……
ザザァザザァ……
無人の星灯かりの海の砂浜から、二種類しかない小気味良い音が響く。
昼間の喧騒から逃れるように、わたしは一人で宿泊先を抜け出して砂浜にやってきた。
薄らと明るい星灯かりに反射された白い砂浜と、時折ぶつかる
星灯かりの光はどこからやって来るんだろうか?と夜空を見上げると……
広大な夜のとばりに散りばめられた無数の星々が、わたしを包み込むかのよう。
ドキドキ
ワクワク
その気持ちね。
そして
同時に怖い。
無性に誰かと手を繋ぎたい。
わたしって、初めてここに来た時。
なんで手を繋ぎたいって思ったんだろうか?って不思議に思ったんだ。
でも好きな人を連れて来れた今、その気持ちに気付けた。
この感情が恋愛と似てるかなぁ?ってね……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます