(四)

 火曜日に徹からラインが来た。なんでも、誤解を解いてくれるということらしい。

 水曜日はノー残業デーなので、私は水曜に会うことにした。

 正直なところ、行きたくなかった。でも行くことにした。

「もう終わりにしよう」

 彼にそのようにはっきりと伝えようと、心に決めたからだ。


 待ち合わせ場所は五反田駅だった。私が改札を出ると、徹は改札口のすぐ目の前のバスターミナルのところで既に待っていた。

 その隣には、背の低い、かわいらしい女性がいた。


(続く)

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