第12話

8種の魂の分析はここまで。

最後に魂そのものの性質を書き留めておく。


魂は 丸い光の拡がりのように見える。

人間であれば大抵、へその指3本分下の「下丹田(カタンデン)」と呼ばれるところ辺りを中心とし、時に握りこぶし程になったり、身体をはみ出る程に大きくなったりするが、両親指と中指で円を作ったぐらいで稼働している。


台風の時の天気図。

あの台風の進み方のように、回りながら いろいろ吸収し、大きくなりながら上昇していく。

台風と違い、意志で目標を定めることは必要だが、あとは自然に力まず行けば、大きく前に上に進むようになってる。

大きくなるが芯の大きさは変わらない。

芯が無くなることはないが、曖昧になると進みが暴れる。


特に何もなくとも 擦り傷的なものもつくし、生きていればいろいろあるからダメージを負うこともある。

でも筋肉痛を繰り返し強い筋肉になるように、魂は生きてくだけで鍛えられていく。


アセンション?

そんなにこねなくていい。

筋トレ頑張って腹筋割るように、生活そのものがトレーニングとなって、強くなれて、上昇前進していけるのだ、普通に。

それが性質だから。


何かを目指したくなった時は、ひととき踏ん張り頑張りが必要ともなる。

でもそれは、やれ魂の成長とか、やれ上の次元にとか、そんなんじゃなく、昨日まで出来なかった事が出来るようになるとか、目指したものを自らの手で掴めたとか、現実に沿ったものに向かう行為だ。

そこにしか喜びは生まれない。

実感は生まれない。


肉体の寿命は近年延びて80年前後、まだまだ延びてる。

単に肉体耐久年数だ。

そこで一旦魂も生命を終える。


肉体に宿らず存在する魂は、大体300年前後の寿命と思われる。


生命は一旦終わるが、魂には再生機能が付いてるから、完全終了することはない。


50年~100年、200年と、その人の再生に必要な時を経て、また生命を持つ。


前に鍛えた所から始められる。

病気や損傷が癒えきらなかったり、偏りによる変な癖が付いてしまったら、それごと継続して始めることとなる。


来世のために今生きてるわけではない。

今を大事に、自分を大事に生きれば、次も続きから始められる。

逆も然り。


大学進学のために高校生活を消耗するのはもったいない。

高校生活も謳歌して欲しい。


元々の持ち味を、遠慮せず皆が発揮することで、このspaceは運営発展する。

得意技の方に行きたくなるように魂は出来ている。


魂には軌道がある。

それはあてがわれた道ではなく、配合成分の動き方で轍(ワダチ)のように出来てくる。

水は冷やせば凍り固まるように、熱すれば蒸気となり上がるように、そのものにより動き方がある。

私たちもそうだ。

考えすぎなくていい。

そう動いちゃうから。


それから大事な性質の一つとして、心は魂の中にある。

本能もだ。

感激したときなど 胸が熱くなるのは、魂がそこまで拡がっているのだ。


魂の無い生物は感情、感覚しかない。

魂ある者は、その感情感覚を心に落とし込み発展させる。

想像出来る。

本能をも触発する。

備わっているものを存分に使えるコンディションにしておくのに、自分を大事にすることはとても重要だ。

休息、承認…大事にする方法はたくさんある。


以上で魂に関する覚え書きを閉じたいと思う。

お付き合いいただけて大変感謝申し上げる。


繰り返しになるが、ぜひ自身に存分にいい思いをさせてあげて欲しい。

大事にしてあげて欲しい。

苦しむ者をたくさん見てきた。

みな素晴らしいのだ。

自分を認めてあげて欲しい。


╴完 ╴

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魂の種類 卯ノ花 @adredire

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る