(本編完結済み)異能が全てを変えた日

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第0話 プロローグ

 科学が溢れた世の中。

 不思議なことは全て科学で検証される。

 そして、科学で検証出来ないことは、作り物だ、偽物だとレッテルを張られる。

 

 そう言う俺も、どちらかと言えばそっち派だ。

 幽霊は信じない。

 神様も信じてない。

 無宗教者で無神論者だ。


 信じている人をとやかく言うつもりも無い。

 信じるか信じないかは個人で決めれば良いだろう。


 俺が信じるのはただ一つ。

 

 それは己の信念だ。


 かつての俺は、信念も持たず、ただ粋がり、不必要に周りを傷つけて来た。

 そんな俺も、本物に出会って、生き方を変えた。


 そして、その人に信念について教えられ、今は信念に従って生きている。


 俺の信念。

 

 それは、「自分の意思を貫く」だ。


 単純に考えれば、ただの我儘だ。

 それは俺もそう思う。


 だが、例えば、刃物を持った人に脅されたらどうだろうか?

 もしくは、自分の想像もつかないような力を持つ相手だったらどうだろう?


 そんな状況でも意思を貫けるか?

 

 もし、それでも貫けるのであれば、それは信念と言えるだろう。

 俺はそう思う。


 今から話すのは、そんな俺に起こった事。

 普通では考えられないモノ。

 そんな状況に巻き込まれ、それでも信念を持って生きていけるのか。

 

 それは、話を最後まで聞いて判断して欲しい。

 

 そうだな。

 

 題するとしたら、異能が全てを変えた日、だ。

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