和泉 明里という女の子

私の名前は 和泉明里いずみあかり

髪の毛は紫色のボブカットの片目を髪で隠しています

昔から恥ずかしなりだったり、落ち着きすぎていたりとにかく自分のあかりという名前とは反して暗い性格です


だから、私はこの名前はあまり気に入ってません、しかしつけてくれた親には感謝しています今は少しその名前に近づけていることが叶いそうだから


私の好きなものは、いえ好きな人は北村 結翔さんです。

彼は私の人生に色を描いてくれた人です。


誰からも遠ざけられてそれで誰とも仲良くできなくてそんな自分が嫌いで理想の世界に逃げていました

絵を描いて、こんな自分だったらなと思いながらずっとずっと

けど、学校で1人で絵を描いていても「きっしょ」とか「下手じゃね?」とか言われて私はもうどこにも逃げれなくて精神的に逃げ場を失っていました


けど、結翔さんは違った私のことを正面から「うまいな」って褒めてくれた


それが嬉しくて、やっと私を認めてくれた人がいたと安心できた


その人が結翔さんで、異性だからとても彼に興味を持ってしまった


私はそれから休みの日となれば、結翔さんをストーカーする様に追ってみたりわざと偶然すれ違ったようにすれ違いをしたり。


合えば会うほど話しかけてみたいし、仲良くなりたくなったけど私の性格上とてもじゃないけど勇気が出なかった


「ゆう..とさん」


大好きで大好きで今絶賛枕を裕翔さんだと思って抱きしめている


けど本当に抱きしめた時こんな地味な女の子に抱きしめられて裕翔さんは嬉しいのかな?


そうだよね、地味な女の子に抱きしめられるなんて嫌だよね


明里は明里が思っているほど地味な女の子ではない、超頑張り屋で、決めたことは最後までやり遂げている最近はいじめられてとかでうまくいかないことがあるがとにかく頑張り屋なのだ容姿も地味なことはなく、真っ白なすべすべとした肌に、柔らかそうな、優しそうな顔で笑うととても可愛い


「んむぅぅ」

裕翔さんを思えば思うほど好きになって行く


日に日に裕翔さんへの想いは増え続けて行っている

すぐにでも爆発しそうになるけど、発散できそうにない


「はっ」

そうだった

今日は裕翔さんの帰ってくる日

私はとても大事なことを忘れていた

しかもちょうどこの時間に


最寄駅から裕翔さんが自分の家に行くまでに必ず私の家の前を通るはずっ


裕翔さんに会えると思うと、ドキドキして心臓が破裂しそうになる

「はっはっ、どくどくしてる」


私は今か今かと、ずっとずっーーと自分の部屋から自分の家の前を窓越しに見ていた


〜〜〜

「あっ、裕翔さん....かっこいぃ」

見るだけでも、たとえこっちに振り向いてくれなくてもドキドキする

前を通る裕翔さんを一瞬も見逃さまいと目で追いかける。歩き姿、前を見ている顔、どれを見てもわたしにはとてもかっこよく見えた


私は裕翔さんを強く思う、するとドキドキして本能的に裕翔さんを求めていることがわかる


病みそうなくらい....

私には人を傷つけたりする勇気すらないからアニメとかラノベとかで見る、強力な女の子にはなれないけど裕翔さんに何かするのならこの体って喜んで差し上げたい、そう思ってしまった


———————————————————————

「んーーん?おまっ、またかぁいな」

もう何度目だろうか、起きると必ず横に結衣がいる

しかも俺の手は結衣に当てられている

どことは言わないが

とにかく柔らかい

くそっ、これ何カップなんだよ俺カップってどれくらいか知らないから分からないけど

夜な夜な結衣が俺の手を取って自分ノに当てているのかもしれない

いやっ、俺は何を考えているんだ

これは無視だ無視


「んっ、お兄様♡上手ぅもっと強くお願いしますぅぅ」

俺は触ってすらないのに、なにを強くしたらいいのか分からないなぁ


「おい結衣起きろっ、結衣っ」


むぅぅーうへへと言って起きようとしない


はっ、起きないのならこっちだってやってやるわい


そして俺は結衣の耳に口を近づける


「ふっーーー、結衣は可愛いなぁ」


優しくくそ痛々しい声で結衣に囁きかける


「あんっお兄様♡ぎゅーですぎゅーー」


「おま、起きてたの、って離れろぉー!」


「いやですぅー、はぁはぁ、お兄様の匂いぃ」


くそっ、この妹めっちゃいい匂いする

違うシャンプー使ってるけど、以前結衣のやつ使ったろって使ってみたけどこんな匂いしなかった

なんでだ?女の子はなんでこんないい匂いするんだよ


「結衣?」


「はい、にゃんですかっ」


俺の首に鼻を押さえながら返事された


「俺が結衣の髪の毛めっちゃ匂いたいって言ったら

嗅がせてくれるか?」


いや、素朴な疑問なんだ決してキモいとか思わないでくれ


「うへへ、お兄様の好みになれて何よりですねぇ、もちろんいいですとも結衣はお兄様のモノですし結衣に拒否権なんて元から皆無ですぅー」


「じゃあ、離してって言ったら離れてくれるか?」


「お兄様はずるいです」


まぁ、俺は心底嬉しいからそんなこと言わないけど

もしそんなこと言ったらこの変態に何されるか分からない


ここは、一発検証で幕を閉じますか


「検証、結衣に思いっきり抱きついて匂い嗅いで逃げたらどうなるか」


大丈夫、俺も頭悪いのはわかってる


「結衣」


「は、はい?っ?!」


俺は結衣に抱きつく、俺のカチカチの体と違ってふわふわとマシュマロみたいな柔らかいボディーに感極まるが落ち着いて、ゆっっくり息を


スゥーーーーーー!


「お、おにいしゃま?!あの、えっとまだ体とか綺麗じゃないですし」


何か言ってるけどこの変態妹には我慢が必要だ


「結衣の匂いいいぃー」


そして俺は無心で出て行く


ごめん、本当に頭悪いのは分かってるけど許して


俺は結衣がこのあと何していたか知らないが、下に降りて来た時顔を赤くしていた

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