正しく陰キャな少年の成長~ヒューマンドラマ&ファンタジー添えて~

○あらすじ

 リアルとゲームシステムのような異世界の両方が舞台のファンタジー作品。
 VRMMOのようなゲーム世界ではなく、ガチの異世界が舞台。

 とある出来事から人を、自分を、信用できなくなった主人公。
 高校で、異世界で、邂逅する仲間たちと少しずつ心を通わせ、自分と向き合い、陰キャで何が悪いと開き直る物語。


○アンケート風味の感想

 成り上がりの過程が面白くて、まさに序盤のRPGを自分が体験している感覚に陥ってしまった。(40代男性・既婚)

 俺と一緒で、『陰キャで何が悪い?』『陰キャの何が悪い?』『むしろ陰キャで良かった!』と変わらない性根のまま、ぶつぶつと内心を吐露しながらも楽しく過ごす……のかもしれない。(30代男性・童貞)

 八章でまだ2週間!? 進行遅いけど全然気にならないよ! (20代女性・既婚)

 残酷なリアルは異世界でも変わらない、それでも負けずに自分を叱咤激励し、少しずつ少しずつ前に進む主人公に共感し、『いやそこまで思い込まんでも!』『異世界で死ぬことはない、なのにそんなに死にたくないの?』とツッコミしつつも、『なんかごめんなさい』と後で土下座したくなるほど引き込まれてしまう。(40代男性・経営者)

 登場人物が魅力的! 祁答院の強気攻めと藤間のヘタレ受け、はあはあ。(30代女性・腐り)

 ゲームシステムの導入された世界が幸せだと誰が言った? どこの世界も残酷で救われない。それでも救いのあるこの物語が好き。(10代男性・イキり)


○こういう人に特におすすめ! ※どれか一つでも当てはまればハマるはず。

・テンプレやご都合主義にお腹いっぱいの人
・勇者の定義に疑問を持つ人
・俺つえぇをぎりぎりまで感じたくない人
・見えないプレッシャーに追いつめられている人
・BL、百合系の脳内妄想が捗る人
・気になるワード(元ネタ)をGoogle先生に聞いてるマメな人


○読み専の方々へ

 序盤の陰キャの一人語り、深い情景描写、登場人物の構成、パリピと陰キャと心情描写がすごい。言葉一つひとつに拘りがある。
 じっくり二度三度と読めば読むほど味の出る作品です。

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