第7話
「私は。。。春山冬木です!
超能力は、音楽を聞くことです!」
「「それは趣味!帰れ!」」
と、怒ったかわからないが、地面に戻ろうとしていた。
「待って!」と言う前に消えた。
だって、超能力なくて、言うことないじゃないの。それより、私は、ヒーローになるために来た訳ではない。
あいのために来ただよ。
「ヒーローの友達がついてきてって書いてたのに!」
「なんや!」後ろから大きく響く突然の声で、私がびっくりして声をあげれそうになった。
肩越えしに振り返った。
先の社長っぽかった。しかし、看板ではなく、今回は、大きなマイクだった。
「ヒーローの友達かい!先に言ってよ」
地面からロボットの腕みたいなものがチケットを持ちながら、私の所へ伸ばした。
「それ、食事無料チケット。あの赤ーい窓へ持っていたら、もらえる。食べながらでも、友達待ってや。」
「あ、はい」と、言って受け取る。
おう、それは嬉しいことだね。この社長口悪いけど普通に良い人だったのね。
ってちょっと待ってー
「座る所とかないですか?」
周りに、座れるものみたいなないから。
「いっぱいあるよー」
「え?!どこですか」
「地面ー! オレ試験会場行ってくるぞ。じゃあ、バイバイ」
「ちょっ、」
気がついたら、マイクの姿が消えていた。
あの社長、最悪だけど。。。
高いビルの周りが、木で飾っている。弱い風が吹いて、枝が揺れる音。
時間が進む中、青色から、オレンジ色に、そして最後は、黒色に染まる空。
自分以外誰もいなくて静かな空間。
お腹が減ったので、私は、赤い窓の所へ行くことにした。
あそこには、列などもなく、すぐに頼める。
一人の女性が居て、「いらっしゃいませ」や「何にしますか」と言われ、少し焦りながら私が食べ物を選ぶ。
ちょうど19時になっていたので、夜ご飯を食べたくなった。だから、カレーライス、りんごジュース、プリンにした。
赤い窓の近くに、コンクリートがあったので、そこに座る。
さすがに、土の所に座るわけには行かない。
あいは、大丈夫かな。どうしてるだろう。
と、思いながらカレーを一口ずつ食べる。
「あ、ありがとうございますsー」
という声をする所に目を向ける。
そこに、私と同じ年齢に見える一人の男の子がパンと飲み物を持って、立っていた。
背が高くて、白いTシャツと黒いハーフパンツを着ている。
前髪を流している髪型で、整っている顔にメガネがつけている。
優しそうな雰囲気。
その子が、ここに座ろうとしていたかわからないけど、私に気づいて立ち止まった。
そして、目が合ってしまった。
その子が、目を大きく一瞬だけ見開いて、瞳を右に逸らす。
きょろきょろしているので、きっと「どうしよう」と思ってるだろう。
結局、180度に動いて、私から遠い所に座る。
人見知りかな。
「こんな状況変だな。。。」と、考えながら食事を食べ終わる。
20時になったけど、私と、あの男の子と、掃除のおじさんしかいない。
あい、大丈夫かな。
ピーーーー
という放送の音の次に、アナウンサーがメッセージを伝わる。
「「本日のヒーロー試験を終了いたします。それでは、合格者を発表します。」」
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