俺と君は、似てるようで似てない

俺の日常

「うわぁ　また冬夜(とうや)がキモイ顔して座ってるー」

　「確かにーw あっこちみたーwキモすぎー」

「さっさと帰って欲しいんですけどぉーw」

「あっそれより放課後夏広(なつひろ)君誘ってカラオケでもいかないー❔」

　「あっそれ名案ゆっこ天才ー」、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

「あなんで双子なのにこんなに違うんだろーな」

「というか俺らのクラスに夏広来て欲しかったんだけどwなんで冬夜なの？交換してくれぇ」

、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

「ほんっとに夏広はすごいわねぇ。　また100点取ったの！！　お母さん誇らしいわ」

「本当か夏広！！じゃあ今日は父さんが奮発して何か豪華な出前でも取るか！！ やっぱり俺のDNAが流れてんだなー^_^」

「あなた、何言ってんのよ　私の教育方針が良かったからでしょ」

「ねぇ　お母さん俺も頑張って70点取ったよ、、」

「あぁちょっと待って後で聞くからあっちいっててね」

「ねぇ　お父さん俺前回よりもタイムが良くなったよ」

「ん？　あぁでも、どうせ夏広よりもタイムまだまだ下なんだろ話は後で聞くから待ってろな」

俺も、頑張ったんだよ。

ねぇ　お父さん　お母さん皆なんで僕をみてくれないの？

　もう俺を比べないでよ、誰か俺をわかってよ、、、、、　

　最悪の目覚めだった。

俺の名前は、立花　冬夜(たちばな　とうや)高校2年生。

先程の夢のせいで気分は最悪、学校行きたくねーな。そんなことを思いながら朝の支度をして学校に行くために電車へ向かう。

　電車の中でスマホを持てると◯INEニュースで大きな見出しでこう書かれていた。

　　人気の新人若手俳優、夏広連ドラ&CM出演が決定‼️ファンからの期待の声多数❤️

　あぁ、相変わらずすごいなぁ。

この夏広という人は俺の双子の兄である。頭脳明晰、才色兼備を形にしたような人だ。昔から何をしてもすぐに上達し顔も良く周りにも優しいそのおかげで知る人皆からの信頼も厚く人気者だった。また人気若手俳優でもある。高校受験が終わって、友達と一緒に東京へ遊びに行ったらその時に大手芸能事務所にスカウトされそのまま芸能界へイケメン高校生俳優として、デビューしたら鰻登りでどんどん人気になって言って今に至る。そんなことあるのかよと疑ったが紛れもない事実である。

　それに対して俺は、その真逆のような人間である顔も兄ほどは良くなく性格もいつも皆んなが夏広の方へ行くからあまり人と話すことがなく親しいと言えるような友達ができたことがない　

恋人？、、、、、、、、、君のような勘のいいガキは嫌いだよ。

　そんな俺は兄から逃げるようにして兄の通っている高校より少し遠い高校へ通うようにした。

　ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

　「よーし朝のホームルーム始めるぞー」、、

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

　はぁ最近嫌な夢しか見ぇねな。なんでだ❔

枕かな、そうだ枕しか考えられん。今度買いに行こうかなー。でも今の枕中学から愛用してるし、もう枕が恋人と言っても過言じゃないし、、、、、、、、、まぁ後でゆっくり考えよう。

「ねぇねぇ朝のニュース見た❔夏広くん大活躍ー♪」

「それなぁー私、今度東京の夏広くんが出るイベント行くんだけど一緒行かない❔」

「まじ！？　絶対行くー💓」

　またその話題か朝からいろんなところで女子がその話題を話しててそれを聞くたびに自分はやっぱり出来損ないなんだなって思ってしまう。

　俺だって明るいイチャイチャハーレム高校生活を望んでなのに、、、、、、、、、、嘘です。ふつーに友達作って、雑談してふつーに遊んだりしたいだけですはい

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そんなこんなで放課後になってしまった。

　はぁ最近いいことねぇなーそうだ久しぶりに気分転換しにあそこに行ってみるか。