時間と変化を何と呼ぶ

煎餅にはあったかい緑茶を

オシャレなラテアートが施されたコーヒーも、上品な紅茶も、童心に帰れるジュースも大好きだけど、煎餅と一緒となると話は別な気がする。

煎餅には、あったかい緑茶が一番合うと思う。

煎餅とコーヒー。

煎餅と紅茶。

煎餅とジュース。

好みは人それぞれだし、どれも悪くはないけれど、私はやっぱり、煎餅には緑茶が一番合っていると思う。

それも、あったかい緑茶が一番合っていると思う。

なんなら、「あちっ！」って舌を出したくなるくらい熱くても良い。

その方が、煎餅を食べていても、食べ終わった後も温かさが続くから。

ただ、そのくらいあったかい緑茶なら、何にでも合ってしまう。

あったかい緑茶とお饅頭。

あったかい緑茶とお寿司。

あったかい緑茶とこたつ。

それに、あったかい緑茶は、何かとセットじゃなくても良い。何か手を加える必要もない。

甘くなくても良い。

オシャレさも、上品さも、ラテアートもタピオカも、何もいらない。

口にするだけで、優しい気持ちになれる。

落ち着ける。

反対に、煎餅は、様々な工夫を凝らし、手を加える必要がある。

味や食感、見た目など。

でも、そのおかげであったかい緑茶との相性がいいのかもしれない。

仮に全てが悪くても、あったかい緑茶で流し込めば、優しい気持ちになれるから。

落ち着けるから。

だから、どうか、

煎餅にはあったかい緑茶を。