第26話 天界から下界へ



美空社長宅で過ごした時間は、




あっという間に過ぎていった。

特にお昼にご馳走になった『料理』が最高で、わざわざプライベートシェフなる人物が来て、腕を振るってくれた。


料理のあまりの凄さに鷲尾を含めた3名は目が点になり、夢見心地でただただ料理を口に運ぶばかりだった。



・・・



帰り、駅のホームで電車を待つ瞬間もその夢見心地は続いていた。



・・・夕飯どうしよう



このまま食べなくても、全然良いけど、後で小腹が空きそうなそんな感じ。



ふと、駅前の『マック』に目がいく。夕刻の薄暗い周りに煌々とライトに照らされた看板が見える。マックか・・・



「・・・夕食・・・食べて行きませんか?」



横にいた咲宮さんから、提案される。




$$$




100円バーガーと

100円ポテトと

100円コーヒー占めて300円(税抜)



「学生の頃、よく食べてました」

「俺も、部活帰りに結構」



「・・・同じですね」



咲宮さんは、にこやかな表情を浮かべる。その知的な笑みが、マックに対して向けられている事になんとなくギャップを感じる。



昼間に食べた物とは、桁が違うだろうけど、ファーストフードもこれはこれで美味しい。



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