第8話 仲間
2028年 3/28 12:00
とりあえず俺は頑張ってバイトして、何とか百万円の貯金が卒業までにできた。
単位を取りながらだったので大変だったが、これから考えてる事業のことにかかわる事だったのでそこまで苦じゃなかった。
大学はこうして友と仲良く暮らしながら卒業した。
よし、これから会社設立のための準備だ。
とりあえず、俺は法人設立とやらをした。
俺の専攻は知っての通りそんな事とは縁もないIT系のやつなので、適当にググって勉強した。
俺は周りからの信頼が欲しいので法人というやつで会社を立てる。
いろいろ手続きをして会社を作った。
25万くらいここで持ってかれた。
次に従業員だが...お!来た!
「おーい雲野~」
駅前で約束していた友人数名がこちらに手を振っている。
彼らは大学の友だ。
哲也、悠太、海の三人を初期のメンバーとして誘っておいた。
海以外の二人は同じ専攻で、海だけ商学部だ。
俺がやろうと思っている事業はAIを使った様々なサービスで、
何回も強化学習させて画像や顔を判別したり、病気の判断などをする、といったものだ。
正直くそ難しい。
とりあえず俺はみんなで話し合うため近くのサンザリヤへいった。
「事務所とかの場所は決めてんの?」
「具体的な取引先の想定は?」
「てか機材はもうあるの?」
俺は仲間たちから質問攻めにされた。
事務所の場所はビルの一室で、少し都会からは離れている。
取引先の想定はひとまず大手検索エンジン会社を想定している。
機材はひとまずすごいパソコンを三台、ノートパソコンを四台買った。
ちなみに事務所の料金で35万、機材で70万くらいかかった。
一応、仲間からもお金はもらってはいるのでまだ破産はしていない、、、まだ
腹ごしらえして、早速事務所は向かった。
「めっちゃぼろくね?」
「外装からするとましだけど古いな...」
「仕方ないだろ!ここくらいじゃなきゃ破産しちまうよ...」
仲間は少し文句を言いながらも機材の設定とかを始めた。
とりあえず、プログラムをまずは作らなきゃいけない。
今日から頑張るぞ!
そっからは大変だった。
とりあえず収入を作らなければいけないのでただひたすらに頑張った。
メンバーたちもよく頑張ってくれた。
毎日00:00までパソコンとにらみ合う毎日。俺はもっと遅くまで、時には会社に寝泊りした。
プログラミングができない海はホームページとプレゼンづくり、そして経理を担当してくれた。
「できた~!」
一か月たってようやくできた。
詳しい仕組みは省略する。
本当に疲れた。さすがに一から作るのは大変で、時にはコードを創作しながらやった。
ちなみにこの仕組みはもうすでに現代にはある。
つまりパクったのである。
しかしできるのは2050年台なので訴訟されることはないだろう。
「今日は記念に飲みに行こうぜ!」
哲也がそういうとみんなも乗り気で近くの居酒屋に行った。
久々に仕事のことを忘れて楽しくみんなで語れた。
そうして帰り道、ふらつきながらタクシーにのってあることを思った。
あのブラック企業と何が違うのかって。
朝まで寝泊りしてたし、イラつく上司はいなかったが、その代わりうまくプログラムが動かなくて何度もイライラした。
なのに全く精神的には苦ではなかった(肉体的にはきつい)
というかあの会社は上司がいなくても行きたくない。
なんでだろうか。
仲間がいたから?やりがいがあったから?なんでだ?何が....
「...さーん。お客さーんつきましたよー」
運転手に起こされた。
気づいたら寝てしまっていた。
俺何考えてたっけ?
「5400円になります。」
高いなおい。まあ距離的にそんなもんか...
俺は初めて事務所を変えたいと思った。
家に着くともうすでにみんな寝ていた。
俺はなにをさっきまで考えてたか思い出す前に寝ていた。
続く
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