七人制ラグビー

 せっかくワールドカップで盛り上がったのに、コロナで散々な目にあっている。

 それでも十五人制はイギリスに招待され、名誉ある練習相手に選ばれたのだ。練習相手のどこが名誉だって? 過去に三回しか負けてないドリームチームの練習相手なんですって。名誉である。しかも想像より頑張っていた。つづいて相手のホームでアイルランドに迫ってみせたし、ジャパンの未来は……


 七人制は、うん……悔しい思いをしながら頑張るしかないですね。


 まあ私は単にいい試合を見たいだけなので特に問題なくあちこちの見まくっております。時間と脳の容量と書く時間と目と見てる時間が足りません。時間。


 さて七人制ラグビーは通常の十五人制ラグビーの半分以下の人数となり、そのくせフィールド面積はまったく変わっておりません。当然、デフェンスラインを抜かれたらもうどうにもならない。


 トライにつぐトライ……になるかと思いきや意外とそうはならない。国ごとのレベル差が激しすぎて、何をどうやってもどうにもならないのだ。あらゆるフィジカルスポーツのなかでもとにかくどうにもならないのがラグビーである。


 さて、そんなラグビーなんですが……えっと……男子も面白いんですけど、面白いんですけど、見てて、ふわぁ、となったのはオーストラリア対アメリカだったりしました。


 えっとね……ラインマンにめっちゃ目がいった。


 女子ラグビーだからってわけじゃないんでしょうけど、ラインマンも女性の方でして、なんかすっごいスラっとした体型で、左腕にごっついタトゥーが入ってるのに太ももが超絶キレイで――ち、違うんです! 性的な目では見ていません! はへえー、となっていたんです。そう、いわゆる唖然という奴なんです! 私は無実だ!


 まあでも、男子も女子も躰が仕上がってるので、目はいきますわな。


 ラグビーはかなり明確に役割が決まっていまして、それぞれの役割に応じた体型というのがあります。アメリカの共同キャプテンのひとりアビー・ガスタティスの体幹とかマジやばいんですよ。重戦車というか、スピードはそれほどなんですけど、力任せなアメリカンムーブがマジでアメリカンなんです。


 対するオーストラリアは……キャプテン誰なんだろう? いなかったりするんでしょうか? この辺の事情はくわしくないのでまったく分からないんですけど、オーストラリア代表がまあ強い。なにせリオ五輪の覇者なんだそうでして……。


 なんで見続けちゃったかというと、部族的なものなのか若気の至りなのか結束の証なのかは知りませんが、ゴリッゴリのラグビー女子たちがノーサイドになった瞬間にすごいキュートな笑顔で抱き合って見上げんばかりのキマシタワーが建設されるんですよ。あまりにも尊すぎる。


 これ困ったことに男子も同じなんですよ。

 何が困るってゴリマッチョだったりスマートでスポーティな兄ちゃんがイイ笑顔で抱き合ってるわけですよ。スポーツマンだから爽やかでいいやね。


 そんなことばっかり書いてると真面目に競技を見ていないように思われるかもしれませんが……どうなんだろう? 私、単純に選手同士がわいわいやってるのを見てるのが好きなのかも知れませんね。スポーツのいいところはそういうとこだし、ま、いいか。


 あ、競技としての七人制ラグビーは、すごくスピード感がありました。なので暇を持て余してたら見てみてください。実力が拮抗している方が盛り上がるとは思いますが、そうでなくても選手の個性が光ってて面白いですよ。


 え? 私?

 私は、あの一瞬だけ写ったラインマンの方、また別の試合でも出ないかなーって思っております。後ろ姿がカッコよかったんだよなあ……。

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