第4話
エイダの18才の誕生日に、マクミラン家から迎えの馬車が来た。
「エイダ様、行きましょう」
「ええ、ケイシー」
エイダが馬車に乗り込もうとした時、ケイシーはエイダを呼び止めた。
「その前に、これを」
ケイシーはエイダの左腕にアンティークの腕輪をはめた。
オパールのような光沢が美しい。
「これは? 素敵な腕輪ですが、なんでしょう? 身につけると力が抜けるようです」
「これはダーラ様からのプレゼントです」
ケイシーから聞いた懐かしい名前に、エイダは少し切ない顔をした。
「エイダ様が18才になって、魔力のコントロールが完全に身についたら腕輪を渡すよう申し使っておりました」
エイダはケイシーに尋ねた。
「特別な腕輪なのですか?」
「はい。身につけている間は、魔力が押さえられるそうです」
ケイシーの答えに、エイダは静かに頷いた。
「それでは、マクミラン家へ帰りましょう」
「はい、エイダ様」
馬車はふたりを乗せると、マクミラン家へ軽快に走っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます