電子世界のフォルトゥーナ

２章 少女たちへの誓い 下

第65話 登場人物 ②

久遠（くおん）　レイジ　　　　

かつての狩猟兵団レイヴンの幹部。当時はアリスとコンビを組み、周りから黒い双翼（そうよく）の刃（やいば）と呼ばれ恐れられていた凄ウデのデュエルアバター使い。現在はエデン協会アイギスに所属している。

柊（ひいらぎ）　那由他（なゆた）

　煌（きら）めく炎のような赤い髪の、お調子者の少女。陽だまりのような明るさと、人懐っこそうな雰囲気をただよわせている。

　アポルオンの巫女の懐刀(ふところがたな)と呼ばれている、執行機関（しっこうきかん）のエージェント。エデン協会アイギスを取り仕切っており、レイジをアイギスに入れた張本人。自身をレイジの幸運の女神と称し、いかなる時も力になってくれようとする少女。

片桐（かたぎり）　結月（ゆづき）

　茶色がかった髪をしていて、一つ一つの洗練（せんれん）された動作から育ちのよさが見てとれる。さらにその粛然（しゅくぜん）たる雰囲気から、一厘（りん）の高嶺（たかね）の花といったイメージが浮かぶ少女。

　アポルオン序列十三位、片桐に連（つら）なる少女。今まで普通の学生だったが、アポルオンの巫女のために戦うことを決意しアイギスに加入する。

ゆき

　きれいな長い黒髪に、あどけない顔立ち。その素顔とトレードマークの黒いゴスロリ服、さらに低い背丈（せたけ）の三つが合わさり、まるでかわいらしいお人形さんみたいな少女。

　剣閃（けんせん）の魔女の異名を持つ、世界で五本の指に入るＳＳランクの電子の導き手。自身のことをゆきと呼ぶ、黒いゴスロリ服を着た明らかに年下にしか見えない少女。

アリス・レイゼンベルト

　輝く金色の髪に、研ぎ澄まされたナイフのようなきれいで鋭（するど）い瞳。スタイルが非常によく、さらには整った顔立ちをしているため誰もが美人と認めるであろう少女である。

　闘争を生きがいとする、狩猟兵団レイヴンの幹部。黒い双翼の刃としてレイジとコンビを組んでいた。レイジの家族であり、戦友でもあった少女。

カノン・アルスレイン

　透（す）き通った銀色の髪に、触れてしまえば壊れてしまいそうなはかなげな雰囲気を持つ少女。神々（こうごう）しさ、さらにはお姫様オーラがすごく、圧倒的カリスマ力を持つ。

　七歳の時にレイジと誓いを交わした少女の一人。その正体は世界を統（す）べるアポルオン序列一位であり、アポルオンの巫女（みこ）。

東條（とうじょう）　冬華（ふゆか）

　童顔のため実年齢より幼く見えてしまう、フランクな少女。

　アポルオン序列四位、大財閥である東條グループを取り仕切る、東條家の当主。血塗られたご令嬢の通り名を持ち、極度のサディスト。これから起こるであろう戦争をより面白くしようと、裏で暗躍している。

レーシス・ストレイガー

　レイジや那由他と同い年であり、外見はどこかチャラそうな感じの少年。

　アイギスのサポートを任せられている、執行機関のエージェント。裏方の仕事を得意としているが、ウデの立つデュエルアバター使いでもある。

片桐（かたぎり）　美月（みつき）

アポルオン序列十三位、片桐の次期当主。結月の妹で西ノ宮光と仲がいい。小さいころから神童と呼ばれるほどの才気溢ふれる少女だが、性格に難があるらしい。

柊（ひいらぎ）　森羅（しんら）

　業火（ごうか）のごとく燃えるような赤い髪をした、ミステリアスな少女。柊那由他に似た雰囲気をもつ。

　チートじみた力を持ち、災禍（さいか）の魔女として恐れられている。自身を勝利の女神と称し、レイジに意味ありげな言葉を投げ掛け得体のしれない力を渡してきた。

シャロン・グランワース

　肝（きも）が据（す）わっている性格なのか出来る女感が半端なく、かなりの切れ者のよう。ただリーダーのように表で仕切るというよりは、どちらかというと裏で策略を張りめぐらせている印象の少女。

　アポルオン序列八位、グランワース家の次期当主。革新派のリーダを任されている。

アーネスト・ウェルべリック

　生真面目（きまじめ）そうで、規律などにうるさそうな厳格とした雰囲気をまとう少年

　アポルオン序列七位、ウェルべリック家の次期当主。シャロンにリーダーを譲った革新派のメンバー。全身鎧を身にまとったデュエルアバター。

アラン・ライザバレット

　優雅な風貌（ふうぼう）をしているが、物騒な雰囲気がにじみ出ている三十代前半の男性。

　狩猟兵団という社会システムを作った人物。戦場の女神となんらかの関係がある人物。アポルオン革新派と同盟を結んでいる。

リネット・アンバー

　ぶっきらぼうで人当たりがわるそうではあるが、かなり美人な少女。

幻惑（げんわく）の人形師（にんぎょうし）の異名をもつ、ＳＳランクの電子の導き手。ゆきと同じく世界で五本の指に入る凄ウデ。

西ノ宮　光（ひかり）

　曲がったことが嫌いという、真っ直ぐな性格をした明るい女の子。

　狩猟兵団レイヴンに入った新人で、レイジが指導役として鍛えていた。実は大財閥西ノ宮グループのご令嬢で、西ノ宮家次期当主に選ばれていた過去を持つ。

ウォード・レイゼンベルト

　金髪の見るからに陽気そうな、がたいがいい中年の男性。

　狩猟兵団レイヴンの社長にして、メンバーからボスと呼ばれ慕われているアリスの父親。レイジを引き取り、育てた人物。

ルナ・サージェンフォード

　誰もが羨（うらや）むほどの圧倒的美貌（びぼう）を持つ、凛とした少女。

　アポルオン序列二位、名高いサージェンフォード家の次期当主。実質アポルオンを支配する立場の人間。保守（ほしゅ）派のリーダーを任されている。

長瀬（ながせ）　伊吹（いぶき）

　キリッとした、いかにもまじめそうな少女。

　ルナの護衛であり、親友でもある執行機関のエージェント。那由他とは同期の仲。

白神（しらかみ）　相馬（そうま）

　大企業の社長ながら歳は若く、極度の野心家。勝つためなら手段を選ばないことで有名な青年。ちなみにかなりのイケメン。

　白神コンシェルンを取り仕切る白神家の次期当主候補。アポルオン保守派と同盟を結び、白神家次期当主になろうと目論（もくろ）んでいる。