『恋愛は戦争』って言うけど、俺の片思いが本当の戦争に発展するとは思っていなかった!
コンロード
プロローグ ……また逢う為の『エピローグ』
ここは『
その中心で、傷痕が生々しい巨大な猛獣のような『作戦参謀』が、いつになく沈痛な口調で発言していた。
「……以上の事から
…………………え?
俺の横の『副官席』に座っていた、女子中学生
「万が一、我等が捕虜になった時……或いは貴様が捕虜になった時、ほんの僅かでも互いの記憶が残っておらば、恐らく貴様は、奴らに消されるだろう……」と、寂しげに言った。
「じゃあ、これで俺たちはお別れ……ってこと?」
ユイは……
「案ずるな。 我等の
……今回は『対衛鬼兵団』に特化した『斬鬼軍』との戦闘だ。 ユイでさえ勝利を確信出来ないのだろう。
「……もし、お前たちが負けたら……それこそ、もう本当に会えなくなる……のか?」
ユイは、
「安心せい。 我が
……焔の龍のような軍医が現れた。
俺たちの記憶を消す為だ。
……俺とユイは、初めて固い握手を交わした。
俺が彼等『衛鬼兵団』に初めて出会った日から一度も外せなかった『司令徽章』が、悲しいくらい簡単に胸から離れた。
俺は司令徽章を両手で抱え
『必ず、帰って来いよ!』
と念を込めてから、ユイに手渡した。
……見渡すと参謀たちが、俺に向かって最敬礼している。 情報参謀や、通信参謀、作戦参謀に、総参謀長……。 皆、悲しんでくれているように見えた。 俺も、最敬礼を返した。
そして、ユイ……
……ユイは、本当の最後に、俺の胸に飛び込んで、声を上げて泣いた。 ……俺もつられて涙を流した。
……このままでは、きりがない。
俺は、軍医に視線を送り、一礼した。
軍医が答礼し、装置をこちらに向けて、火炎のようなビームを照射した。
……それは『蒼い焔』だった。 その
……それから数ヶ月後……
コンビニで弁当を買い、アパートに帰る途中、夕陽があまりにも綺麗だったので
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