第13話 強者《つわもの》
「何が起きた?」俺はユイに尋ねた。
ユイは小声で「貴様、軍議を聴いてなかったのか?」と
……はい、すんません。
こいつらの信じられない
ユイは面倒そうに「情報参謀、説明せい。」と言って、本陣の仕出しおにぎりをパクついた。梅干しを、種ごと
「はっ」情報参謀は一歩前に進み、説明を始めた。
「我が軍の参謀本部は、本作戦の中核となる貴軍との軍事協定締結にあたり~、え~っ……」……これは長くなりそうだ。
……以下は、情報参謀の説明を要約したものだ。
まず
……と言うより、もし俺たちを裏切らずに俺達の兵力を当てにして戦いを始めるようなら、国を治める資格無し……と、滅ぼしてしまうつもりだったようだ。
そして、
その後、
その際に、信玄から
それを持って『
武田軍を恐れる
……と、サラッと書いたが、これを
それに加えて、状況説明の
そんな訳で、無事に俺と
別れの時、
名残惜しいが、俺たちは
今回、俺は何もしていない……。帰ったら、情報参謀の爪の垢を煎じて飲ませてもらおう。
……爪があれば……の話だが。
********************
数日後、俺の実家近くの駅に行ったら、駅名が『
更に、駅前に見慣れない銅像が建っていた。……それを見て、俺は思わず吹き出してしまった。
銅像名は『
…
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