第3話 急襲

 ……数分歩くと、俺の住んでいるアパートが見えて来た。


 俺は、誰か知り合いに会わない事を祈りつつ、女の子を連れて、早足に進んだ。


たいらさん」


 ……うしろから声を掛けられた。


 ぎょっ!


 恐る恐る振り返ると……


 うわぁ〜! よりによって、大家さんだ!


「こ、こんばん〜」 ……キョドらないように注意深く挨拶したがちょっと噛んだ。


「はい、こんばんは」……と言いながらも、大家さんは、少女に懐疑的な目を向けている。


「あ、こいつですか? こいつは……」


「あたしは、衛鬼兵団えいきへいだん 司令官 『たいら 』大将だ。 貴様こそ、所属と階級を申せ!」


 あっちゃ〜!

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