僕はヒーローに成りたい
@23922392
私はヒーローに成りたい
私はヒーローに憧れている。どんなに強い人にも立ち向かう。そんな人になりたい。けれども、それは容易い事ではない。
知っている。難しいという事ぐらいは解っている、解り切っている。
それでも憧れてしまう程だが、類稀なる力を持ち尚且つ頭が良くなければならない。
私の今の力では足りない。最も、そんな人人は居はしない。その事柄も知っての上。
心を持って、人を助ける事こそがヒーロー足る所以。なのに、
空を飛ぶ事は出来ない、家を壊す事も出来ない。情けないと考えてしまった日もあったが、嫌だと声を荒らげる訳にもいかない。
影で助ける者をヒーローと呼んでいる。なぜなら目立つヒーローはヒーローに非ず、ただの人に過ぎない。
花が散る春の終わり頃、その人に出会ったのだ。
たった
家の近くの祭りで
夏は知らぬ
空を見れば星で満ち、光は速く動く。あんなモノに成れたならと想いを馳せるのみ。
バスの中でも腰掛けには座らない。他に座る人が居るのだから、譲るだけ。それがヒーローに出来るちっぽけな事なのだから。
大きな出来事も小さな出来事もヒーローなら同じとして捉えるんだもの。憧れよりも夢が先を行ってしまっても、必ず叶える。
その為にもヒーローを
その為にも伝いたいこの旨。
会いに行く事は出来兼ねる。故に、家の周りを歩こう。そうだ、そうしよう。そうしたら、いつの日かきっと、声を掛けて下さるに違いない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます